37 好きな映画②「燃えよドラゴン」
「燃えよドラゴン」は、1973年の年末に日本で公開された映画で、ブルース・リーという不世出の俳優兼格闘家が主演した作品です。
この映画は当時、既に世界中でヒットしていたようで、映画専門誌『スクリーン』と『ロードショー』でも大きく取り上げられていたと思います。
いわゆる「カンフー映画」の先駆的な作品ですが、ブルース・リーは香港では既に何本ものカンフー映画に出演し、トップ・スターでした。
しかし『燃えよドラゴン』の日本公開の5ヶ月前に、ブルース・リーは急死しており、既に伝説となっていたのです。
私のいる地方にこの映画が回ってきたのは、翌年の1974年だったと思います。日本でも既に口コミで大きな話題となっていたため、私は劇場で見られる日をとても楽しみにしていました。
期待値が膨らみすぎるとがっかりすることが多いものですが、この映画でのブルース・リーの活躍はその期待を凌駕するもので、映画館を出たときには私は大興奮状態にありました。
この映画を観た人は皆、自分が強くなったような気になって劇場を出たと、どなたかがレビューか何かで述べていたのですが、正にそのとおりでした。
この映画はワーナー・ブラザースというハリウッド資本が加わったことにより、それまでのブルース・リー主演作よりも垢抜けたイメージになっています。
ブルース・リーが演じる主人公は、敵の要塞島で行われる武術トーナメントに招待されますが、敵の動向を探るスパイの役目も担っており、007を意識したスパイ・アクション的な作りにもなっています。
実際、主題曲も007のテーマを意識して作られた節があり、私はシングル・レコードもLPアルバムも購入しました。
映画の中で、敵の首領よりも主人公の方が強いことが明白になった後、敵は「鏡だらけの間」に逃げ込み、武器を使って戦いを挑んできます。このラストの戦いにはハラハラさせられました。
この映画で初めて見た武器「ヌンチャク」にも大いに驚かされました。誰かさんの言葉を借りれば、正に「格闘技のサーカスや~」といったところですね。
当然のことながら、ヌンチャクもどきのオモチャも買いましたし、書店に少林寺拳法の教本がなかったので、空手の教本を買って自己練習もしました。
まあ、長続きはしませんでしたが。
(※ブルース・リーが使っていたのは「ジークンドー」という自分が編み出した流派だったんですが、当時はあまり知られていませんでした)
この映画とブルース・リーが後世に与えた影響で一番大きいものに、漫画「北斗の拳」があると思います。
「北斗の拳」は直接的には映画「マッドマックス」の影響を受けて作られたものですが、主人公であるケンシロウは明らかにブルース・リーをモデルにしています。
それはケンシロウが攻撃時に発する「怪鳥音(かいちょうおん)」と呼ばれる「アチョー」とか「アタタタタッ」という声に現れています。
●本日の猫
昨夜も野良猫が泊まって、今朝出て行きました。
非常によく食べるんですが、昨夜はご飯を皿に入れているときに、手や足にスリスリしてきました。
こちらから触るとまだ離れるんですが、大分慣れてきたようです。
この子は果たしてうちの子になる気があるんでしょうか?
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