67 妄想ドラマ
随分昔に買った雑誌で、『実話ナック〇ズ』だったような気がするのですが、「河童がホステスをしながら、陰で売春している」という記事を読みました。まあ、いわゆる都市伝説の類いです。
その記事を読んで私は、なんて哀れな河童だろうと思い、その河童の女と人間の男のロマンスを「頭の中でドラマ化」しました。はい、ただの「妄想」です。
だいたい寝てから眠りにつくまでの間とか、トイレに入っているときですね、妄想ドラマを考えていたのは。
随分前のことだったんですが、今回この奇妙なロマンスをベースに、短編小説「オカルトダイバー」を構想しました。
ほかにインスパイアされたのは、例のドラマ『霊媒探偵』と漫画・アニメの『虚構推理』ですね。
あとは『ゲゲゲの鬼太郎』といったところでしょうか。
妄想していた当時から、登場人物には名前がありませんでした。昔から名前を考えるのは苦手でした。
それで今回も、名前を決めるのは後にしようと考え、まず書き始めました。
書き進んでいる間に「これはまずいな」とは感じました。後で名前を入れるとなると、あちこち書き直さなければならなくなるからです。
悪魔が耳元で囁きます。「このまま最後まで名前を出さなければ、画期的な作品になるのではないか?」
何か良からぬことになりそうなときだけ、この「画期的」という甘言が私の耳元で囁かれるのです(笑)。
私は人物の書き分けも、あまり得意ではありません。人数が多くなると、私自身も誰が誰だかわからなくなります。
中編の『グレイトヒーローズ』でさえ、名前のある登場人物は確か8人だけでした。
今回はモブを含めても5人と猫1匹だけです。モブというよりエキストラが3人なんで、実質2人と1匹だけなんですが。
あっ、人外が9体位いました。これもほとんどエキストラなんですが。
それで、最後になんとか名前は出そうと工夫しました。でも言わば「ヴァーチャル空間上の名前」なので、本名かどうかわからないよね?という含みを持たせてます。
なので、適当な名前を昔の記憶から引っ張ってきました。
これも妄想ドラマなんですが、昔、ある高校が夏の甲子園大会で三連覇する高校野球ドラマを妄想していました。それで、その1年目のエースを「飛島高雄(とびしま たかお)」と命名していたのですが、そいつを引っ張ってきました。
もう1人は、浅見光彦ミステリーで好きなタイトルの『風の中の
黒猫の名前は、実生活でもだいたいいつもそうなっちゃうんですが、「クロ」にしました。
随分ふざけた命名だとお思いでしょうが、ストーリーだけは真面目に一生懸命考えましたので、お暇がありましたらどうかお読みください。全3話で6200字位の作品です。
●本日の猫
ハチコと5匹の子どもの部屋には、元々エアコンがあったのですが、昨夏、久し振りにコンセントを入れてみたら壊れて動かなくなっていました。室内機は動くのですが、室外機が作動しません。
ネットで色々調べてみたのですが、どうもダメそうなので諦めました。相当古い物でしたので。
それで新しいエアコンが必要だったんですが、猫がうじゃうじゃいる状態で取り替え工事は無理なので、窓用エアコンを買ってきて設置しました。
といってしまえば簡単な事なのですが、エアコン本体がとても重くて、窓まで持ち上げて設置するのはかなり大変でした。1人でやる作業ではなかったですね。
で、冬の間はそのエアコンは使えないのですが、「ツチノコ」がその上に箪笥からジャンプして乗ってしまうんです。うちで一番重いかもしれない猫が、です。
エアコンが壊れてしまわないか、とても心配です。
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