60 海猿、一発屋、back number
私が最初に書いた小説は、三人称視点で書きました。次の小説は、一人称視点で書きました。
一度一人称視点で書いてしまうと、次に三人称視点で書くのが難しくなってしまうものなんですね。少なくとも私の場合はそうでした。
表現って難しいですね。最初からそう考えていたわけではありませんが、私は結構キツい表現をしてしまうことがあるので、せめてこのエッセイは丁寧語で表現しようと思いました。
それがせめて緩衝材になるかな、と思いまして。
そういうわけで、ちょっとキツいことを書いてみようかと思います。
●ガンバレ『海猿』
『海猿(うみざる)』というドラマ・映画があります。原作は漫画で、1999年から2001年まで連載されました。
その後2002年にNHKでドラマ化された後、フジテレビで2004年に映画化され、2005年には連続ドラマ化、さらに2012年公開の第4作まで映画化されました。
海猿とは、海上保安庁に所属する海上保安官のうち、潜水士を指します。海難救助を目的とする中で最も厳しい状況、例えば転覆船や沈没船の捜索などを行う仕事です。
映画の大ヒットにより、当時海上保安庁に入庁して潜水士を目指す若者が殺到したと報道されましたが、それを聞いた私の心は曇りました。
映画では海難救助に大活躍だった海猿たちですが、実際のところはどうなのかと考えたときに、救出できないケースがほとんどだろうな、と思ったからです。
転覆船や沈没船のニュースがあったときに、行方不明となった人が後に遺体で発見されることがほとんどじゃないですか。
熱意を持って救助に当たれば当たるほど、救えない現実にぶち当たる。彼等の心は、それで折れてしまうんじゃないだろうか?
現実に彼等がどうだったかはわかりません。私の予想を超えて、強い思いで任務を続けてくださってたらいいな、と思います。
●一発屋?どれを聴いても同じ?
昔から、特にミュージシャンで1曲だけ大ヒット曲がある人に与えられた称号で「一発屋」という不名誉なものがあるんですが、ご存じですか?
今もバラエティ番組で昭和特集をやったりすると、よく取り上げられるんですが、
「異邦〇」の久保田〇紀さんとか、
「愛〇勝つ」のK〇Nさんとか、
「それ〇大事」の大事MANブラザー〇バンドとか、
「夢〇花」の円〇志さんとか、
「ルビー〇指輪」の寺尾〇さんとか、
せめて曲名だけでもちゃんと出そうかとも思ったんですが、なにしろ不名誉な称号なんで、伏せ字の位置に苦労します(笑)。
「女々し〇て」のゴールデン〇ンバーなんかも一般的に一発屋と認識されているようですが、私の中では結構オリコンチャートで1位を取った曲もあったような気がしてるんで、一発屋ではないです。曲名は思い出せませんが(笑)。
念のためウィキペディアで調べたら、「ローラの傷だらけ」なんていうふざけた曲がありました(笑)。西城秀樹さんの「傷だらけのローラ」をもじってるんですね。
さて一発屋ではないんですが、「どの曲を聴いても同じ曲に聞こえる」というミュージシャンもいます。いますが、さすがにこれは怖くて書けません(笑)。
●back number の謎
1月19日にNHKミュージックスペシャルで back number 特集をやったんですが、今日こそ聴けるかなと思った曲は、やっぱり取り上げてもらえませんでした。
「ハッピーエンド」という曲です。
2016年の11月にリリースされたこの曲は、翌年にかけてMステなどで何度も演奏された記憶があります。
イントロとサビのメロディに惹かれて、歌詞を見てみたらこれがまた衝撃的で、当時Mステでは演奏中のバックにMVの映像が流れたように記憶しています。
「ハッピーエンド」というタイトルでありながら、実際はこれ以上ないほどのバッドエンドなんです。
私はMVのDVDが付いたCDを購入しました。MVは本当に歌詞の世界を体現した衝撃的なもので、涙なしには観られないものでした。
そのMVに出演していた女優さんが唐田えりかさんで、その後映画「寝ても覚めても」でヒロインを演じた後、例の不倫騒動で表舞台から消えてしまったのもまた衝撃的だったんですけどね。
この曲がヒットした直後に発売したベストアルバムがバカ売れしたので、彼等にとっても思い出深い曲なんじゃないかと思っていたら、意外にもそれ以降演奏する姿を見かけません。(注:2020年に発売されたライブツアーのDVDでは、アンコールで演奏されているようです)
私はそのベストアルバムを購入して全曲聴いてみたんですが、申し訳ないんですけど、ほかの曲は全く印象に残りませんでした。
back number といえば「クリスマスソング」というくらい支持されている曲があるんですけどね。
ちなみにこのベストアルバム、CDショップで買ったんですが、確かDVD付きで8000円位しました。ベストアルバムって新たな創作作業がないので、元手がゼロに近いのに無茶苦茶高いなと思った記憶があります。
しかも amazon で購入したら定価より2000円位安いんですよ。DVDやDVD付きのCDは、amazon で買うとほとんど安くなっていることを忘れていて、もの凄く損した気分になりましたね。
アルバム全曲聴いてみて気がついたんですが、収録されている全32曲中、確かこの「ハッピーエンド」1曲だけが「女性視点」で歌われているんですね。他は全部「男性視点」なのに。
それで私は、「この曲は本当はヴォーカル&ギター担当の清水依与吏さんが作詞作曲したんじゃないんじゃないか?」という疑惑を抱きました。それくらい収録曲の中で異彩を放っている気がしたんです。
よく考えたらこの曲は映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の主題歌として作られたのかな?それともタイアップなのかな?そういう事情があってのことなのかも知れません。
●本日の猫
昨夜、いつも夕方に来る通い猫がなかなか来なくて、何かあったのかととても心配しました。21時過ぎにやっと来て、ホッとしました。
一方で、最近やけに甘えてくるチロルがなんか変だなと思っていたら、大声で鳴いたり悪さをするようになりました。
発情期が始まったようです。このあたりの猫は、2月に発情して春に産むケースが結構あります。また忍耐の日が始まりました。
せめて明日のスーパーボウルの中継中は、おとなしくしていて欲しいなあ・・・。
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