12 ワープロソフト


 就職したとき、文書はすべて手書きで書いてました。


 大量印刷の時は、宛名部分以外をガリ版で印刷し、後から宛名を手書きしました。今は現存するものを探すのも難しい物で、若い人にはさっぱりわからないでしょう。


 時が経って、青焼き複写機が登場しましたが、1枚コピーを取るのに、いちいち決裁を受けなければなりませんでした。若い人にはさっぱりわからないでしょう。


 その後、日本語ワープロの「書院」が登場しました。数が限られていたので、使用するのは順番待ちで、そのために残業になることもありました。若い人には(以下省略)


 それからデスクトップ・パソコンになり、ようやく一人1台ノートパソコンになったのは、そんなに昔のことではなかったような気がします。


 このように、年を取って昔のことを思い出すと、背筋が寒くなる思いをすることがあります。「思えば遠くへきたもんだ」気分なんです。


 この間も、長距離通勤していた時期のことを思い出しました。

 途中のコンビニで「からあげくん」を買って、食べながら運転していたんですが、確かすぐ向かいにもコンビニができて、何を考えているんだろうと思った記憶があります。


 あと、そのコンビニでいつも同じおばちゃんがレジにいたのですが、その顔を思い出してみると、どう見てもおばあちゃんという年にしか見えず、これが記憶の混濁なんだろうか、と思い知らされます。


 また話が横道にそれてしまいましたが、何をいいたいのかというと、職場で使っていたワープロソフトが「一太郎」なんです。なので、私個人のパソコンに入っているのも「一太郎」なんです。


 そう、私は「一太郎」で作品を書いているんです。


 「一太郎」を使い慣れると、当たり前なんでしょうがマイクロソフトの「Word」の使い勝手が非常に悪いと感じるんです。


 一番頭を悩ませたのは、勝手に改ページされてしまうことです。あれはもう、訳がわかりませんでした。


 ググってみると、少なくとも「Word 2016 バージョン」でもそういう現象があるようで、対処法もあるみたいですが、デフォルトでそんな設定になっているワープロなんて、ちょっと使いたくありません。


 それに「一太郎」の上位バージョンを使うと、辞書(大辞林)がセットになっているので、いちいちググらなくても簡単に語句を調べられるんです。もしかしたら「Word」 にもあるのかも知れませんけど。


 日本語入力システムだけ「ATOK」を使っている人も多いと思いますが、やっぱり「一太郎」を使うのは、どんどん少数派になっていくんでしょうね・・・。




・本日の猫


 猫は愛情表現でよく飼い主(下僕?)を舐めますが、舐め方にも個性があります。


 ハチコは後ろ足立ちして、しゃがんだ私の顔を舐めます。でも、ハチコの子どもたちは、全然舐めてくれません。


 チロルは、私の顔にまず軽くヘディングしてから、顔を舐めにかかります。私が嫌がってチロルの顔の向きを変えようとすると、今度はその手を舐めます。


 なめこは、カラーボックスの上で私の手を前足で抱え込んで、仰向けになって舐めます。


 ミミは、なぜか私の服の胸のあたりを舐めるので、服がそこだけ濡れて染みになってしまいます。


 猫の集会所(私の家の道路側の部屋)の猫たちは、誰一匹として私を舐めてくれませんが、チャチャだけは鳴きながら近寄ってきてくれます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る