34 浅見光彦再び


 昨日は沢村一樹さん版浅見光彦ミステリーの最後の事件、「箸墓幻想」の再放送を観ました。もう何回目だろう。


 浅見光彦ミステリーって、犯人が逮捕されずに自殺するケースが結構多くて、そこはちょっと嫌な部分ではあるんですが、この作品に限ってはそれが幻想的に描かれていて、しかも泣けるという、とても印象深いものでした。


 今日も夜に速水もこみち版浅見光彦ミステリー第2弾の「蜃気楼」の放送があります。順番でいったら第1弾の「天河伝説殺人事件」になるはずなのですが、なぜか今回も放送されません。理由は不明です。困ったものです。


 それで、今まで制作された浅見光彦ミステリーの中で、泣けるものとか、自分の中で「これは名作」と思えるものがどれだけあるだろうと思い、調べてみました。


 最初にフジテレビ系の榎木孝明さん、中村俊介さん版の作品リストをウィキペディアで見てみたんですが、実はあんまり印象に残っている回がありません。中村さんの最終作「浅見光彦殺人事件」くらいかな。


 中村さんが一番浅見光彦らしいっていうのは、前に書いたんですがね。まだ観ていない回もあるし、観たのもほぼ1回だけなので、印象に残りにくのかも知れません。フジテレビ系、もっと再放送してくれよ。


 一方でTBS系は、BS・TBSでも毎週のように1回は再放送していますし、スカパー!枠では何度も集中放送してくれているので、印象深い回が多いです。ちょっと列記してみましょう。



・「城崎殺人事件(辰巳琢郎さん版)」

 もう、冒頭の母と子の別れの場面で涙腺が緩みましたね。


・「天河伝説殺人事件(辰巳琢郎さん版)」

 映画化されるだけあって、やはり名作中の名作ですね。犯人が最後に山道を歩いて去って行くシーンが印象的でした。


・「『須磨明石』殺人事件(辰巳琢郎さん版)」

 この回は犯人は自殺せずに逮捕されたのですが、それゆえ余計にもの悲しく、涙しました。


・「後鳥羽伝説殺人事件(沢村一樹さん版)」

 いわずと知れた、浅見光彦始まりの事件。亡き妹の仇を取る形の光彦が、印象的でした。


・「志摩半島殺人事件(沢村一樹さん版)」

 まさに悲劇。犯人の心情に涙が出ました。海女役のヒロイン・宮本真希さんも素敵でした。光彦と一緒になれば良かったのに、と思った一人です。


・「平家伝説殺人事件(沢村一樹さん版・平岡祐太さん版)」

 浅見光彦の推理が冴える、私にとっての名作中の名作。ヒロイン・稲田佐和とのキスシーンと哀しい別れ。でも、浅見光彦最後の事件「遺譜(ドラマ化はされていません)」で、佐和さんと再会するのですか?(原作読んでません)


・「漂泊の楽人(沢村一樹さん版)」

 これも名作なのですが、一点気になる部分がありました。被害者が最期に残した言葉を手がかりに犯人を追うのですが、その言葉がどうして「あれ」だったのでしょう?あんな言い回しをしなくても、もっと直接的に犯人を示せたはずです。

 でも親友の妹役の星野真里さんが可愛かったです(←そればっかり)。一人になった彼女は、明らかに光彦に好意を抱いていたのに、光彦はどうして親友の遺言に従って彼女と添い遂げなかったのでしょう?


・「姫島殺人事件(沢村一樹さん版)」

 確か「これほどまでに深く哀しい愛があるのか」との光彦のモノローグが入った作品。珍しく推理を外した光彦、真相は衝撃的でした。この哀しい愛には号泣しましたね。

 光彦、姫島の娘と結ばれればいいのに、と思いもしました。


・「箸墓幻想(沢村一樹さん版)」

 冒頭に述べたとおりです。ここでも明らかに光彦に好意を抱いている女性が登場するのに、光彦は何をやっているのやら・・・。


・「風のなかの櫻香(速水もこみちさん版)」

 尼寺で活躍する光彦という珍しいパターン。泣けはしないですが、櫻香(さくらこ)役の志田未来さんがとにかく可愛い(←これも何回言ってるんだか)。彼女は明らかに光彦に「出家するな」と言って欲しかったのに、何やってんだ光彦。



 ちょうどベストテンになったようですね。やっぱり何回も観ているせいか、沢村一樹さん版が多いです。


 この中からベストワンを選ぶとなると・・・やっぱり「平家伝説殺人事件」ですかね。


 ちなみに、毎週金曜日にBSフジで正午から放送している中村俊介さん版の浅見光彦ミステリーは、1月13日に放送するのは「鯨の哭く海」です。これは未視聴なので、楽しみです。



●本日の猫

 うちの「猫の集会所(道路側の部屋)」の扉はガラス窓になっているので、外からも見えます。


 猫仲間から「凄くデカい猫がいたけど、あれ飼ってるの?」と聞かれました。


 チャチャです。子猫の頃からここで暮らしているので、飼い猫同然です。暖かい部屋でグデーっと体を伸ばして寝ていたので、余計に巨大に見えたようです。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る