98 酒が飲めない


 私は酒が飲めません。正確にいうと、飲めないというより「飲まない」に近いかも知れません。


 おそらくもう30年以上飲んでないのではないでしょうか。


 若い頃は、飲まされてました。当時は断れる雰囲気などなかったですね。でも、ビールも日本酒もワインも味が嫌いで、いやいや飲んでいました。


 「酔う」という状態も好きではありませんでした。体がいうことを聞かなくなるのがいやでたまりませんでした。


 酔うことに意識的に抵抗していたので、結構飲ませられたりもしましたが、酔い潰れたことはなかったと思います。


 そのかわり、飲んだ酒がなかなか抜けてくれませんでした。


 飲んだ酒は肝臓で分解され、アセトアルデヒドという毒性物質に変化します。これが悪酔いや二日酔いの原因なんですが、最終的には水と炭酸ガスになって体外に排出されるそうです。


 私の場合、このアセトアルデヒドがなかなか排出されないのか、次の日の夜になっても起き上がれないことがありました。

 飲んだ日の夜半過ぎから具合が悪くなり、吐き気が次の日も治まらないのです。それで仕事を休んだことも、度々たびたびありました。


 普通の二日酔いなら、翌日の昼過ぎには治まるでしょう。夜にはまた晩酌をするという人が大勢いましたから。


 それで私は酒に弱い体質なんだな、と思い込んでいたのですが、あるときネットで調べてみたら、「アセトアルデヒドは飲酒で顔が赤くなったり、頭痛・吐き気等の症状の原因となるもの」とあるじゃありませんか。


 酒に弱い人・全く飲めない人は、「飲酒量がごく少量であっても、気分が悪くなってしまう」ともありました。


 あれ、これなんか違うぞ。


 私は飲酒すると、顔が赤くなるのではなく、土左衛門どざえもん(溺死者)のように真っ青というか、真っ白になるのです。

 そして、少量の飲酒で気分が悪くなるどころか、相当量飲まないと酔わないのです。


 これはむしろ「酒飲み」の特徴です。


 それで、アルコールパッチテストをやってみたことがありました。結果は「変化なし」、つまりアルコールに弱い体質ではなかったのです。


 それなのに、なぜひどい二日酔いになってしまうのでしょうか?


 もしかしたら私は、特異体質なのかもしれません。



●本日の猫


 テーブルの上には、チロルがいつでも食べられるカリカリフードが皿に入れて置いてあります。それと、水も。


 チロルは夜、所定の場所で一匹で眠りますが、時々起きてきてカリカリを食べます。いつも前足で皿から出してテーブルの上で食べるので、カリカリが転がる音で目が覚めたりするんですが、今朝はその後変な行動を取っていました。


 水皿から水を飲んでいたのですが、その時尻尾の先も水に入れて、水を飲みながら尻尾の先も舐めていたのです。


 これは毛繕いなのでしょうか? よくわかりません。



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