115 アオサギの話
裏通りに神社へ向かう参道がありまして、その周辺に杉林が生い茂っています。ちなみにこの神社、拙作『神体山(しんたいさん)殺人事件』のモデルになった神社です。
その杉林に、アオサギの群れが巣を作っているんです。
元々は、表通りの大きな松の木に初めてつがいのアオサギが来て、巣を組んだのが始まりでした。そのつがいはそれから毎年訪れて巣を作っていたのですが、
それからはアオサギは、裏通りの杉の木に移って巣作りと子育てを続けました。松の木と違って巣が作りにくいだろうなあと思いましたが、めげずに頑張っています。
朝、表通りからその杉林を見やると、杉の木のてっぺんに立っているアオサギが何羽も見えます。彼等はそこから飛び立って、田んぼから何かを取ってきては雛に与えます。
飛んでいる姿は、とても優雅です。首の長い鳥ですが、飛ぶときは首を折りたたむようにしているので、最初は同じ鳥だと気づきませんでした。
「あれ、もしかしてカモメ?」と思ったんです。こんな内陸部にカモメがいるはずがないのに、アホですね。
アオサギは翼が青いのでアオサギというのだと思いますが、翼の内側と腹部は白いので、飛んでいる姿は別の鳥に見えてしまうのです。
最近はどこの地方でもカラスが増えていますが、複数のカラスがトンビを襲っているのを見たことがあります。空中戦でつついて、縄張りから追い出すんです。
おかげで住宅地の上空はすっかりカラスの縄張りになってしまって、トンビは田んぼの上を寂しそうに飛び回っています。
そんな怖ろしいカラスでも、アオサギを襲っているところは見たことがありません。トンビは猛禽類なのに襲って、アオサギはそうじゃないのに襲わない。何が違うんでしょう?
アオサギの、たぶん雛鳥の鳴き声だと思うんですが、とてもおどろおどろしい鳴き声です。夜に鳴いているのを聞くと、妖怪でも出たんじゃないかという雰囲気です。
でも、冬になってアオサギが旅立ち、その鳴き声が全く聞こえなくなると、それはそれで寂しくもあります。
野良猫と同じで、たぶんその存在を疎ましく思っている人もいると思いますが、私は彼等がずっといて欲しいと思っています。
●本日の猫
通い猫のハナは、昨日は一日出て行きませんでした。
確か一昨日の朝出て行って、昼には戻って来ましたから、一日半以上うちにいたことになります。
雨の日は丸一日うちにいることも多いんですが、晴れてるのに出て行かないのは珍しいです。
今朝、ようやく出て行きましたが、お昼を過ぎても戻って来ません。先ほど(午後4:20頃)ようやく戻ってきました。どこで何をしていたんでしょう?
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