【完結済】けものフレンズ ~僕と似た君へ~

あおくないとり

ジャパリパークへ

「ここにはもっと楽しい気持ちで来たかったな…」


 迷彩服を着た青年は一人呟き、[JAPARI FORCE]のロゴが刻まれた軍用艦の甲板で少しべとつく潮風を浴びながら、遠くにうっすらと見える島を眺めていた。



「人類の危機」と聞いて、何を思い浮かべるだろうか。


 世界を巻き込む戦争?

 巨大隕石の衝突?

 致命的な病の蔓延だろうか?

 宇宙人の侵略なんてのもあるか。


 最後のはなかなか近いかもしれない。

では場所は?

 

 人々が行き交う都市か?

 人里離れた山中か?

 怪しげな研究所か?



 オレ達は「人類の危機に立ち向かう」という名目で、

人類の危機などというイメージとは程遠い、「動物園」へと向かっていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る