サバンナエリア_3

「よし、我々の勝利だ!よくやった!」

「セルリアンの気配もないようだし、少し休憩にしよう」


「はあ、少し焦りましたよ…」

「私とリョウの武器だとあのサイズのセルリアンは厳しいみたいね」

「石を狙えれば楽勝なんだがな。射線が通らないと結構キツイな」


 それぞれ消費した弾薬をオオイヌの荷物から取り出し、マガジンに詰めながら話す。


<<補給終わったか?オオイヌをお掃除モードにするぞ>>

「お掃除モードってなあに?」

<<んー、ゴミ拾いみたいなもんだ。銃で戦うとこの薬莢ってやつが飛び散るんだが、オオイヌがこれを見つけて回収するんだ>>

「へー、オオイヌちゃんはえらいねぇ」

<<サーバル達も疲れたろ?冷蔵庫にスポーツドリンクがあるから飲みな>>

「ありがと、丁度喉が渇いてたのよね」

「サバンナのど真ん中で冷たいスポーツドリンク…やっぱりこのバスは最高だね」

「ぷはー、おいしー…って、これけもの水だよ!?」

「どうしたのよサーバル。そんなに青ざめて」

「カラカル大丈夫!?ぼぼぼぼぼ、ぼーって感じになってない!?」

「ないわよ」

「セーバルは!?うにゃー!ファイヤー!って感じになってないっ!?」

「なってないよ」

「あれぇ?」

「そういう自分はどうなのよ。あんたもさっき飲んだでしょ?」

「あれ、なんともないや…」

<サーバルさん、そのけもの水は疲労回復の効果だけ出るように調整した完成品ですので、安心してください!>

「そっかー、よかったー」

「調整って、元はヤバイものだったの?」

「あれ、カラカルいなかったっけ?あ、誘うの忘れてたんだった」

「えっ」

「バビルサが作ったスポーツドリンクでね、ワタシも含めて、飲んだみんなの野生のリミッターが外れて大変だったんだよ」

<私はクビワペッカリーさんに抱えてもらえたり、可愛いぬいぐるみが貰えて幸せでしたー…>

「なによその最高に楽しそうなイベントは…」

「…カラカル、怒ってる?」

「ま、いいわ。今回はお仕事中だし、許してあげる。次はちゃんと私とセーバルも呼びなさいよ?カメラ持って駆けつけるから」

「う、うん」


<<ところでそれ、ヒトも飲めるのか?>>

<はい、全く問題ありません!私もよく飲んでいますよ>

<<じゃ、1本貰っていいか?見てたら喉渇いちまった>>

「はい、どーぞ!」

<<サンキュ!…あー、確かに疲れが取れる気がするな。オオイヌに予備が積んであるから、多めに冷やしとくか>>


 ルイスがバスを出て、飲み物を積んだオオイヌへ向かう。


「おーい!大丈夫かー!?こちらにセルリアンの群れが来なかったかー!?」


 セルリアンの群れが来た方角から、フレンズが2人走ってきた。

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