サバンナエリア_2

「セーバル、あれ見えるか?」

「んー、遠くてよく見えないけど、たぶんセルリアンだと思う」

「よし、ルイスに伝えよう」


 無線をルイスに繋ぐ。


「ルイス!こちらキョウ。前方に何か見える。確認できるか?」

<<あー、待ってくれ…確認した。セルリアンだな。今ラッキービーストのセンサーにも反応した。一旦停車するから、手すりに捕まっててくれ>>

「了解」


 ルイスがバスを停めた。


<<マズいな、デカいのがこの道を走って来るぞ>>

<セルリアンの反応、多数あります!>

「群れで来たか。バスを降りて応戦するぞ!各員、戦闘用意!」

「私たちは初戦闘ね」

「キョウさん、僕らの武器で倒せるんですよね!?」

「実証済みだ。リョウ、しっかりやれよ?」

「が、頑張ります」

「よーし、ワタシ達もやっちゃうよ!」

「サーバル達は周りの小さい奴らを頼む。我々の武器では少し戦いにくいのでな」

「まか…じゃなかった、了解!隊長!」

<<来るぞ!デカいのは3体、ちっこいのは…あー、わからん!いっぱいだ!>>


 ルイスが叫ぶ。

リョウは銃身を切り詰めた取り回しの良いカービンライフル、アリサは小型のサブマシンガンを構える。

隊長は軽機関銃を構え、


「まずは俺とキョウが仕掛ける。接近して来たらリョウとアリサも射撃しろ!サーバル達には絶対に当てるなよ!」

「「「了解!」」」

<<デカい奴らの石を解析したが、後ろの方にあって射線が通らなそうだ。データをリンクするから確認してくれ!>>


 ルイスが解析したデータが送られ、バイザー越しに石の位置がハイライトされる。


「とにかく削って倒すしかないな。キョウは右のセルリアンをやれ!左は俺がやる!射撃開始!」

「了解!」


 二人の銃が何度も火を噴く。

走って来る2体のセルリアンは怯み、よろめいた。


「倒れるまで撃ち続けろ!」

「了解ッ!」


 さらに銃弾を撃ち込む。


パッカーン!

隊長が攻撃していた左のセルリアンが爆ぜた。


「1体撃破!」


12、13、14

次が最後の1発。


「いい加減倒れろ!」


パッカーン!

ようやく衝撃が石に届いたのか、右のセルリアンも砕け散った。


「流石ね!」

「ああ、だが弾切れだ!残りは頼むぞ!」


 予備の弾倉を取り出しつつ、叫ぶ。


「よし、リョウとアリサも射撃しろ!」

「了解!やってやりますよ!」


 タタタッ!タタタッ!

独特な3点バーストの銃声。


「くっ、なかなか倒れない!」

「キョウ、援護射撃だ!」

「了解!」


 装填を終え、再度射撃を開始する。

二人の攻撃が効いていたようで、3発の射撃でセルリアンは倒れた。


「あとは任せて!」


 サーバル達が飛び出し、小型のセルリアンを次々と倒していく。


「ふう、これで最後かしら?」


 カラカルが最後の1体を倒し、セルリアンの群れは全滅した。

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