ジャングルエリア攻略_2

 博士の言う通り、セルリアンに警戒しつつ、最初の戦闘エリアとなる広場へ向かう。

ここはまだ見通しも良く、少数のセルリアンを撃ち抜いただけで広場に到着した。

ツチノコがピット器官で様子を探る。


「次の広場の方…うじゃうじゃいるな。こんな中に飛び込んだら確かに全滅かもな」

「よし、各員戦闘態勢!気を引き締めろ!」

「了解!」


 二丁のピストルをホルスターから抜き、ヘルメットと同期させる。

アリサと隊長はマシンガンを次の広場の方に向けて構え、ルイスとリョウはそれぞれの車両の横でカービンライフルを構えた。


「アルファチーム、準備完了」

「ブラボーチーム、準備完了」

「ワタシ達もオッケーだよ!」


「ではトキ、あっちに向かって歌うです」

「本当にいいのね?じゃあ遠慮なく…」


 トキがスゥ…と息を大きく吸い、メガホンに口を当てる。


「♪゙~~~!♪゙~~~~!」


 トキの声はほとんどメガホンから前方に向けて放たれるが、地獄の底の亡者たちの嘆きのような音が漏れ出している。

そして、それとは別に地鳴りのような音と、草木をなぎ倒す音が近づいてくる。


「トキ、もう良いのです」

「これ、なかなかいいわね」

「来るよ!」


 前方のジャングルから大量のセルリアンが飛び出してきた。


「射撃開始!マシンガンの撃ち漏らしはキョウ達に任せる!それでも残った奴らはサーバル達が倒してくれ!」

「「了解!」」


 ブラボーチームも合わせて大小4つのマシンガンが一斉に火を噴き、飛び出してきたセルリアンが次々と撃破されていく。


「右から抜けてきたのはオレがやる!リョウとルイスは左を!」

<<あいよ!>>

「了解です!」


 二丁のピストルを撃ちまくり、弾幕を抜けてきたセルリアンを止める。


「サーバル、あいつを頼む!」

「オッケー!」


 処理しきれなかったセルリアンにサーバルが飛びかかり、爪で仕留めた。


「マシンガン、一旦弾切れよ!リョウ、弾を取って!」

「こちらもリロードだ!まだ来るぞ!」

「ならば我らに任せよ!」


 後ろで控えていたホワイトタイガー達が飛び出し、セルリアンの群れを止める。

オレもピストルをリロードし、一旦ライフルに持ち替えて群れの側面から迫るハンターセルを狙い撃つ。


「キョウか!助かったぞ!」

「今回もちょこちょこ混じってるな。ハンターセルに気をつけてくれ!」

「昨日の…お返しだよ!」


 サーベルタイガーの一閃で、ハンターセルが真っ二つになる。


「ホワイトタイガーは群れの処理を頼む!ハンターセルはこちらで狩る!」

「わかった!」


 バリーがハンターセルを捻じ伏せ、ホワイトタイガーは小型のセルリアンをまとめて消し飛ばした。


「この大物はオレがやる!一撃でな!」


 遅れてやってきた大型セルリアンは、背後から忍び寄ったブラックジャガーに石を砕かれ一撃で退場。


「マシンガンのリロード終わったわ!もう一回ぶっ放すわよ!」

「うむ、わかった!」


 フレンズ達が飛び退くと、マシンガンの射撃が再開される。

程なくして、ジャングルから出てくるセルリアンはいなくなった。


「ツチノコ、セルリアンはまだいますか?」

「いや、向こうの広場までは何もいないな」

「では、今のうちに進むですよ!」


 バスに乗り込み、バスがギリギリ通れる細い道を走って次の広場へ向かう。

緊急事態ゆえ、薬莢などの回収は後回しだ。


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