まがいもの軍師の国取物語

田辺千丸

あらすじ

 第三章までのあらすじになります。

 出来れば作品に目を通して頂ければ幸いです。


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 日本で高校生をしていたヒサヤ(主人公)は、悪夢にうなされていた。何処までも広がる戦場に、一人佇む少女の夢。そして、彼はその夢に引き摺り込まれるように異世界へと誘われる。


 魔力や特別な能力を与えられることも無く、辺境の村へと転移したヒサヤは、村長やその孫娘ステラの力を借りて、新たな世界でどうにか暮らし始める。


 魔物との戦闘に臆しながらも、相手の動きを察する目の良さを頼りに、何とか危機を乗り越えてゆく彼だったが、そんな日常も長くは続かず、辺境の村は盗賊達の手によって壊滅し、掛け替えのない人達を失ってしまう。


 そんな失意の中のヒサヤを助けたのは、エルド王国の王女アリサだった。


 聖霊と呼ばれる不思議な生き物に選ばれたアリサもまた、王位継承をめぐる争いに巻き込まれ、聖霊の特異な性質も重なって、孤独な日々を過ごしていたが、ひょんな事からヒサヤも聖霊への耐性がある事が分かり、彼女はヒサヤを自分の軍へと引き入れる。


 軍事に秀でたゴンド王国、海洋貿易で豊かさを謳歌するバラク王国に挟まれたエルド王国は、三王同盟により微妙なパワーバランスを保っていたが、隣国ゴンドに対して西の帝国が侵略を開始した。


 戦火の近づく中、王女一行は何者かの策略により無謀とも言える北方のゴブリン討伐を命じられるのだった。


 寡兵でゴブリンの大群を相手にしなければならない危機的な状況に追い込まれるアリサだったが、ヒサヤの機転や、仲間達の活躍により何とか窮地を脱する。


 しかし、西方からは隣国の敗戦が伝えられ、帝国の脅威は間近に迫って来るのだった。

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