第19話 基本的にストーカーは自分がストーカーだと自覚してない

「これから、廉くんをストーカーから守り隊の緊急会議始めたいと思います」


廉くんの家を出て徒歩3秒、隣の瑠璃さんの家で謎のカメラが滝山廉の家で見つかったことに対して会議が始まろうとしていた。


「まず最初に、みんなは本当にあの見つかったカメラを仕掛けてはいないわよね」


「うん、してないよ」


「私はカメラなんて…」


「あ、あの、これは…?」


「あぁ、そうね。説明が遅くなったわ。私を含めてこの3人は手を組んでるの。彼のことが大大大大大好きだから、彼に幸せになってほしいという一心で手を組んだのよ」


「そ、そうなんだ」


少し琥珀さんが引き気味に言う。


「それであなたも私たちと手を組まない?」


「べ、別にいいけど…」


この人たち大丈夫かな? 自分がストーカーだと分かってないのかな? 

こんな人が廉くんの近くにいるなんて可哀想だなー


「まず、このカメラは明らかに盗撮用に使われているわ」


「な、なんで分かるんですか?」


「さっき、家を出る前に彼に聞いたのよ。このカメラをどこで見つけたかって。そしたら、私でも考えがつかない場所に隠させれていたわ」


「ど、どうして、廉は見つけられたんだ?」


「なんかずっと視線を感じてたらしいのよ。それで気になって調べたら見つけたらしいのよ」


「道具とかは?」


「彼は盗聴器を発見する道具なども持っているわ」


「な、なんでそんなものを…」


「昔、私が好奇心で盗聴器を仕掛けたことがあったのよ。そしたら見つかっちゃって、その時から警戒されてる感じかしら」


「と、盗聴とか! 犯罪だよ!」


「あなたはいいわよね、隣の部屋なんだから、いつでも彼の声、生活音とか聞けるわよね」


「べ、別に、聞いてないし…」


「まぁいいわ、それよりもまずはカメラよ。このカメラが使えなくなったことには多分仕掛けた犯人ももう気づいているわ。多分すぐにでも新たなカメラをまた仕掛けにくるわ」


「私たちはどうすればいいの? 真珠ちゃん」


「「「「……………」」」」


「やっぱり…」


「やっぱ、あれかしら」


「んー、でもなー」


「あれしかないよね!」


「「「「廉くんの家に一日中いること?」」」」


「………みんな、考えてることは同じね」


「だって廉くんのためなら私たちは何だってするもんね」




***




「と、言うことで、今日からあなたの家に日替わりで私たちが泊まるわね」


「はは、じ、冗談でしょ…」


「冗談じゃないよ! 廉くんを守るためなんだから!」


「安心して、廉は1日を過ごしてくれ」


「私は隣にいるから、何かあったらいつでも呼んでね!」


きっとみんなは自分たちもこのカメラを仕掛けた人と同じ様なことをしている自覚はないんだろうな…




明日は投稿できないかもしれません…

投稿されたらいいなぐらいの気持ちで待っていてください。

すみません🙇


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