第18話 何かわかれば怖くないというが、それが分からないから怖いんだ

「ちょっと真珠、今日、家に来てくれないか」


「分かったわ、すぐに行くわ」


この様な電話を真珠、瑠璃さん、りん先輩、琥珀さんの4人にした。理由はが見つかったからだ。

ちなみに瑠璃さんは電話をしている途中に家に入ってきた。




***




4人に電話をしてから5分後、僕の部屋に4人が集まった。


「急にどうしたの? 呼ばれたからウキウキで来たのに他の人もいるなんて…」


と琥珀さんがしょんぼりしながら言う。


「真珠さん! 何で私が知らないうちに1人増えてるんですか!? せめて私にLINEの一つ二つなかったんですか!?」


「ごめんなさいね、りんさん、彼女はまだ正式に手を組んだわけじゃないのよ」


「手を組む? 何の話してるの?」


「まぁ、とりあえず、その話は置いておいて。あなた、私たちを今日ここに読んだ理由は?」


「別に今日は呼ばれなくても来る予定だったんだけどね」


と瑠璃さんが言う。


「君たち4人は、ぼ、僕のことがす、好き、何だよね?」


「もちろん♡」


「当たり前よ」


「そ、そうだよ…」


「何でそんな当たり前のことを聞くの? 私、告白したのに…」


「言い方が悪いけど…僕に何か隠していることはないよね?」


「「「「………」」」」


「何で黙っちゃうの?」


この質問に黙るということは何か隠していることがあるのだろう。それなら話は早いはずだ。


「これからの質問に正直に答えてくれる?」


「「「「………」」」」


「いい? 正直に答えてね?」


「「「「…………」」」」


まだ4人とも黙っているのだが、決定的な証拠を見せないと何のこと言ってるか分からないだろう。そして僕は決定的な証拠を出す。


「これ、誰か見覚えある人いるよね?」


そこに出したのは小型のカメラだった。

ヤンデレ気質の人が身近にいると、このカメラは言うまでもなく、盗撮用だと推測できる。


「「「「………」」」」


「今、正直に名乗り出たら、怒らないから」


とまるで学校の先生の様なことを言ったのだが、まだ誰も何も言わない。

怒られると思われてしまっただろうか。


「ほ、本当に知らない?」


流石にここまで反応がないと怖くなってくる。

使いたくなかったけど…最初で最後のカードを切るしかないか…


「もしもこの中で嘘をついている人はいたら、今後一切のこの家を出禁にします。それでもいませんか?」


「「「「………」」」」


「ね、ねぇ、ほ、本当にいないの? この4人の誰かのじゃないの?」


「…………あの」


「こ、これ、瑠璃さんの?」


「わ、私たち、手を組んでから決めたんです。盗撮用のカメラを廉くんの家に仕掛けるには禁止だと…」


瑠璃さんがグループLINEを遡って見せてくる。

そこには確かに盗撮カメラを仕掛けるのはダメと真珠が発言していた。


「ねぇ、これ本当?」


「真珠…」


「本当よ。流石にあなたのプライベートに入りすぎたと反省して、仕掛けない様にみんなに言ったわ」


「でも真珠、前に盗聴器があるって…」


「………」


「ねぇ、何で黙るの?」


確かにそこには盗聴器がダメだとは書いていないんだが、そう言う問題ではない。


「とにかく、私たちはは仕掛けてないことよ」


「し、信じていんだな?」


「えぇ、信じていいわよ。もし、嘘だったら、2度とこの家には近づかないわ。約束する」


「し、信じるからね。みんな」


不安なのだが、とりあえず、みんなを信用してみることにした。


「じゃあ、このカメラは誰のものなんだ?」


「分からないわ」


「とりあえず、今日は帰っていいかしら、ちょっと4人で話したいことがあるから」


「うん、ごめん。急に集まってもらっちゃって」


「全然大丈夫! いつでも呼んでね♡ すぐに駆けつけるから♡」


と琥珀さんがいい、4人は僕の家を後にした。


「本当にこのカメラは誰の何だ!?」







最新作です! 良ければ読んでください! 更新は遅めの予定です。

ちょっとヤンあき?を書いていて怖くなったのでそれを吹き飛ばすようなほのぼのしてあまあまな物語です!

最近できた義妹に男の影があるんですが、まだ4歳だし結婚の約束とか冗談だよね!?

https://kakuyomu.jp/works/16817330660800430587



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