「……………ん」

「あら、早かったわね。おはよう、あなた」

「おはよう、廉くん」

「おはよう…って、何で僕は布団の上で寝てるんだ？　椅子で寝てたはずなのに」

なぜ椅子で寝たら、布団の上で起きるのだろうか。何かそういう病気なのかと心配したが、その心配はすぐに晴れる。

「どうしてあなたはそんなに椅子で寝たいのかしら、大変だったのよ、布団まで運ぶの」

「どうして…椅子で寝るからよかったのに…」

「それじゃあ、廉くんの体が心配だからね♡」

「あなたが寝たのを確認してから動かしたのよ」

「すっごい我慢したんだからね！　他の女の子がいる場所であんなに無防備にねちゃダメだからね！　襲っちゃうからね！」

「よ、よく我慢してくれました…」

「褒めてくれた！　よかった！　廉くんを襲わなくて！」

「襲うって言わないでください！　それで…」

「「ん？　どうかしたの？」」

「なんで2人は僕に乗っかってるの？」

そう、今までスルーしてたのだが、2人が僕に覆い被さるようにして乗っかっている。

マジでやばい、2人の胸が体に乗っかって、まして押し付けてくるから、反応してはいけないところが反応してしまう！

「あ、あのさ、2人とも、押し付けるのやめてくれない？」

「「何を？」」

「何をじゃなくて、ふ、2人のむ、胸が…」

「おっぱいが当たってるからってどうしたの？」

「もしかして、朝から元気になっちゃった？」

「どうする？　学校休んで、ヤっちゃう？」

「少し待っててくれるかしら、シャワーを浴びてくるわ」

「いいから！　真珠もシャワー浴びなくていいから！」

「えっ？　このままでいいの…汗臭いわよ…」

「違う！　そういう意味じゃない！」

今日も朝から精神的にきつい！　いつか負けてしまいそうで本当に怖い。気を引き締めて接しないとうっかり流されてしまいそうになる。

本当にいつか流されてしまいそうで怖い…

「やっぱり、あの2人が1番危険だわ。なるべく早く諦めさせないと…」

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