第14話 残り湯は基本、洗濯などに使えるがそれは綺麗なのだろうか?
「だから、彼女はただのクラスメイトです!」
「あなた、それは本当?」
「本当なの? 廉くん?」
「そうなの! それだけ!」
「だから私は…」
「琥珀さんはこれ以上ややこしくしないでください!」
何とかその場を納め、結局瑠璃さんは自分の家で寝ることになった。
というかそれが普通だと思う。
そして次の問題が見つかる。
「それじゃあ、お風呂どうする?」
「お、お風呂!?」
「そう、お風呂、一緒に入る?」
「な、何言ってるんですか!? 琥珀さん!!!」
「冗談だよ、冗談♡」
「ほ、本当ですか…」
その後、3人で話し合った結果、僕→琥珀さん→真珠の順番でお風呂に入ることになった。
*
「ふー、やっと一息つける」
この家の主人だからと理由になっているのか分からないが、そう2人に言われ、一番風呂をもらったのだが、今日も朝から夜まで本当に疲れた。
朝から琥珀さんが家に来て、一日中話しかけられ、しまいには泊まると言われ、肉体的にも精神的にも特にきつい1日だった。
「あー、今日は本当に疲れた」
頭、体を洗い、風呂場の扉を開けた時、事件は起こった。
「あら、意外と早かったわね。次、入るわよ」
「は!?」
急いで風呂場の扉を閉める。その時間わずか0.02秒。
そこには全裸の真珠がいた。
急いでタオルで体を隠す。
ほんの一瞬だった。一瞬だったのに真珠の艶かしい体が脳に焼き付いてしまった。
高校生にしては大きい胸、綺麗なくびれ、そして太ももが頭から離れなかった。
幼い頃からずっと一緒に過ごしてきた仲だが、今まで一緒にお風呂に入ったことはなかった。だから、というか真珠の体を見るのは初めてだった。
「あなた、どうしたの? 早く入りたいんだけど」
脱衣所から真珠に何事もなかったかのように言われる。
「真珠! お前、今、何が起こったか分かってるのか!?」
「何って…ただ私の裸を見ただけじゃない」
「それが問題なんだよ!」
「何が問題なのかしら? 私は何も気にしないわよ。裸を見られたところで何かが減るわけじゃないわ」
「………俺も男なんだぞ!」
「えぇ、知ってるわよ」
と言いながら、真珠が風呂場の扉を開ける。
「っ! おい、真珠!」
急いで目を瞑り、真珠の体を見ないようにする。
「それとも何? 私の体に欲情してしまったのかしら? あなたも高校生、思春期真っ盛りの男子、エッチなことには興味津々なお年頃でしょう。いいわよ、ここでシちゃう?」
誘惑するような発言をされ、理性がゴリゴリ削られる。
そしてトドメの一撃と言わんばかりに真珠が僕の耳元で囁いた。
「瑠璃さんと琥珀さんにバレないように静かにね♡ 私はいつでも受け入れる準備はできているわよ」
「初めてだから、優しくしてね♡」
僕の理性は限界を迎え、勢いよく真珠に倒れかかった。
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