第38話 本人がいたら絶句するようなクイズ大会
「では、これから、私がお兄ちゃんに関する問題を5問出していきます。それに全問正解したら、私はリシアさんをお兄ちゃんの結婚相手として認めます」
「望むところです!」
リビングから私がこれからお世話になる、元菫さんの部屋に移動して、それは始まった。流石に滝山くんのお母様に聞かれるとまずいこともあるので、部屋を変えた。最初は元滝山くんの部屋でも良かったのだが、というかそっちが良かったのだが、菫さんに許してもらえなかった。
「第1問目、お兄ちゃんの誕生日は?」
「12月13日」
「正解です。これは必ず知っていないとダメですね」
「もちろん。滝山くんが生まれた日ですから。全世界の人にこの日の重要さを知って欲しいくらいです」
「それは私も同感です。では、第2問目です。お兄ちゃんの身長、体重は?」
……身長と体重は毎日変わるもの。身長はまだしも、私が知っているのは昨日までの体重だ。もしも菫さんが知っているのが今日の体重だったら…いや、滝山くんはいつもお風呂に入った後に、体重を測る。そして今日はまだお風呂に入っていない。だから、昨日の体重で良さそうだ。
「身長は175.4cm、体重は55.291kgです」
「……昨日の体重ですが…まぁ、いいでしょう。正解です」
良かった。昨日の体重でも良かったようだが、菫さんの言い方的に、今日の体重も知っているのだろうか? 気になったので聞いてみることにした。
「ちなみに菫さんは今日の体重を知っているのですか?」
「はい、もちろんです。今日の体重は55.462kgです。昨日から0.171kg増えていますが、誤差の範囲内ですが、4月に1人暮らしを始めてから随分と体重を落としました。きっとストレスが溜まっているのでしょう。私に言ってくれれば、いくらでもヌいてあげるのに……あっ、すみません、リシアさんは何か知りませんか?」
菫さんがこちらを見てくるが、滝山くんとは最近再会したばかりなので、4月から何があったのかは私は分からないが、きっと琥珀さんたちが関係しているのだろう。それだけは察することができた。
「まぁ、いいですが、第3問目です。お兄ちゃんのほくろの数と位置を教えてください。流石に難しいと思うので、誤差は±3まで認めます」
ほ、ほくろの数!? 滝山くんと一緒にラブホに入った時(※その時にリシアさんは廉の裸は見ていません)に見たのを出来る限り思い出す。まず、普段見えている範囲は髪の毛に隠れているおでこに1個、右腕に2個、左腕に4個、首元に1個だったはずだけど…どうしても、服に隠れている部分はわからない! けど、確か人間のほくろの数の平均は10個ぐらいだと聞いたことがある。一か八かだ!
「滝山くんのほくろの数は…10個です」
「……正解です。本当は9個ですが、誤差は±3まで認めるので正解です。まず、おでこに1つ、右腕に2つ、左腕に3つ、首に1つ、背中の右側に1つ、左胸の下に1つです」
左腕に4つだと思っていたが、3つだったそうだ。私も爪が甘い。もっと滝山くんのことを見なければ!
「次! お願いします!」
「はい、第4問目です。お兄ちゃんの事を幸せにできると約束できますか?」
私は驚いた。てっきり、そういう系の質問は最後の5問目にしてくると思っていたからだ。
けど、私が答えるのは決まっている。
「はい、絶対に幸せにします」
「……いいでしょう。では、最後の問題です。お兄ちゃんの初恋の人は誰でしょう?」
私はその質問で現実を叩きつけられた。いや、実際は分かっていた。けど、見て見ぬ振りをしていた。滝山くんは◯◯◯◯◯に◯◯◯◯◯◯◯い。
昨日から毎日投稿を再開していますので、これからもヤンあき?をよろしくお願いします!
そして、最後の問題の答えが分かった人はぜひコメントに書いてください!
ヒントはここまで読んでいたら分かるかもしれません。
皆さん、頑張ってください!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます