第23話 Вся резина в этой комнате была выброшена
「まずいわね…」
彼と瑠璃さんがお寿司屋さんに行ってから途中までは報告があったのに、瑠璃さんからの連絡がパッと途切れてしまった。
「1時間に1回、彼が何をしているかを報告してもらうはずだったのに…忘れてる? いや、そんな事はないわ。彼女が忘れるとは思えない…」
でも、自分が誰の介入も起こらず、彼と2人きりで家に泊まるとなったら、私は…
「絶対に襲うわね…」
彼の童貞は絶対に私が卒業させてあげるのだから、こんなことを考えているよりも彼女たちを見つけ出さないと! 取り返しのつかないことになる。
「スマホの位置情報で…」
位置情報アプリを開くが、彼女たちのスマホの位置情報は出てこない。
「まぁ、電源は切るわよね」
彼女からこれから行くと言われた、お寿司屋さんの周りにホテルは…
「あったわ、きっとここね」
どう考えてもラブホテルだ。彼がそう簡単にホテルに行くはずがない。どれだけ誘っても彼は断固として私を受け入れてくれなかった。
私は家を出て、呼んでおいたタクシーに乗る。
「すみません、このホテルまで行ってもらえますか」
あとはこのホテルに彼がいるかだ。
***
「どうする…考えろ! 考えろ!」
あれからロシア語を勉強した僕は彼女が何を言ったのかは分かっていた。
「熱い夜にしましょう♡」
リシアさんは本気だ。絶対に僕の童帝を卒業させると決意している。
「彼女も…真珠たちと同じタイプなのか…」
僕の周りにはそういう女の人しかいないんじゃないかってくらい、みんな、世間で言うところのヤンデレだ。それよりも今はここからどう脱出するかだ。この部屋自体から出る事は簡単だ。部屋のドアを開けて外に出るだけだ。しかし、瑠璃さんがどこにいるのかが分からないのと、もし僕がここで逃げたら、瑠璃さんがどうなるかが分からない。流石に◯すなんて事はしないとは思うが、今までの彼女たちを見ているとやりかねない。彼女たちは自分のためであれば、法律なんて無視するだろう。だから何をするかが分からない。
とりあえず、部屋を周り、瑠璃さんがいないか確認するが、トイレにも、ベットの下にも瑠璃さんはいなかった。
「早くしないとリシアさんがシャワーから出てきてしまう」
そんな事を考えているうちに時間は過ぎてしまい。
シャワー室の扉が開く。
そこからリシアさんが出てきたのだが、僕は急いで目を隠す。
「っ! リシアさん! 何で服着てないんですか!?」
シャワー室から出てきたリシアさんは服を何も着ておらず、小学5年生の時とは全く違う、成長した身体をハッキリと見てしまった。
「………だって、ヤるのに服なんて邪魔じゃ…もしかして…服を脱がせたかったのですね? 分かりました、すぐに着てきます」
「いや! そうじゃなくて!」
「えっ? じゃあ、このままでもいいですよね」
「いや! 服は着てください!」
「どうしてですか? このあと結局脱ぐのに…」
「僕が困るんです!」
「あぁ、なら、好都合です。早くシましょうか」
僕は抵抗できず、裸のリシアさんにベットに押し倒されてしまう。
「あぁ、そういえば…」
「Вся резина в этой комнате была выброшена《この部屋のゴムは全部捨てたわ》」
その言葉を聞いて僕は絶句した。
今日は早く書き終わったので、早めに投稿します。8月3日の0:03の更新はありません。
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