第22話 童貞って書くよりも童帝って書いた方がカッコいいと思う
第21話 荻リシアを修正、加筆をしました。昨日より大きく変わっているので、もう一度読み直してから第22話をお読みください。
「………リ…シ…ア」
「はい、呼びましたか?」
目を開け、そこにいたのは僕を眠らせた瑠璃さんではなく、小学5年生の時に転校した荻リシアだった。
「は?」
「………どうしましたか?」
「は? えっ? ちょっ?」
「………お久しぶりです。………滝山くん」
現在の時刻は午前3時過ぎ、周りを見たところホテルか? というか何でリシアさんがここに!? 瑠璃さんは? わからないことが多すぎる!
「えっ? ほ、本当にリシアさん?」
「………はい、リシアです。荻リシアです」
「えっ? か、髪の色…とか…」
彼女を見た最後の髪色は茶色だったはず…
「………髪は…そうですね…色が抜けて…白くなりました」
「そ、そうなんですね…って、 瑠璃さんは?」
「………瑠璃…あぁ、あの人、瑠璃って言うんですね」
「る、瑠璃さんは…」
「大丈夫です。安心してください、滝山くんも睡眠薬で眠らせてくる女なんか忘れましょうよ。そんな女よりも私がいますよ」
「………リシアさん」
「きっと滝山くんは睡眠薬で眠らさせて、そのままホテルへGOでしたよ。今度は私が助けることができました」
「瑠璃さんは無事なんですか!?」
「瑠璃さんは今は無事ですよ」
「今はって…」
「滝山くんには今から私の言うことを一つ聞いてもらいます。素直に言うことを聞けば、彼女は無事に解放します」
「リシアさん…冗談ですよね…」
「………冗談じゃありません、私は本気です」
瑠璃さんが本当に無事かどうかもわからないこの状況で僕が取る選択肢はただ一つ。
「………分かりました。リシアさんの言うことを聞きます」
「そうですか、良かったです。では滝山くんの童貞を貰います」
「は? 童帝って…」
「滝山くんには今から私とシてもらいます」
「それは…流石に…」
「ご安心ください。私も処女ですので、初めては滝山くんにあげます」
「そう言うことじゃなくて」
「拒否するんですか?」
「………」
「あのまま眠らされて童貞を奪われるか、同意の上で童貞を卒業するかの違いです。拒否したら…分かってますよね」
「………」
なぜ、瑠璃さんが僕を眠らせたのか理由が分からないから、その理由を聞くため…ではないが、彼女は僕の大切なお隣さんだ。たとえ僕が彼女に眠らせられたからと言って、見捨てていい理由にはならない。だから僕は黙り込むしかなかった。
「シャワーを浴びてきます。楽しみにしててくださいね♡」
「давай проведем жаркую ночь 《熱い夜を過ごしましょう》♡」
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