第87話 文化祭準備②

「どうしよう、これじゃあ……」


「どうしたの? 何か問題でもあった?」


ハイペースで外装を決め、材料を買い、今はクラス総出で装飾に勤しんでいるのだが、クラスの文化祭実行委員の1人が頭を抱えていた。


「あぁ、廉か。……今からだと、どこも文化祭までに提供する食材が間に合わないんだ」


「それは……ヤバいな……、そもそも提供する食材がなければ本末転倒だしな」


「せっかく、クラスのみんなで頑張ってなんとかここまで形になったのに……」


何も出来ない。

普通の高校生では解決できない。

どうしようもない、どうすることもできない問題に直面していた。

けど、それはの高校生では解決出来ないだけで、僕なら出来ないことではない。


「その事ってさ、クラスの他の人にもう言った?」


「いや、まだ……。でも、もう一回、一から考え直すなら言うのは早い方が……」


「いや、それは言わなくていい。一つ、アテがあるんだ。きっと文化祭までに間に合うはず」


「ほ、本当か!? 信じて良いんだよな!? それじゃあ頼む! 今頼れるのは廉! お前しかいないんだ!」


僕はそれをしっかりと受け止め、ある1人に電話をした。


「僕は何もしない、彼女の優しさにつけ込むだけだ」


そう吐き捨てる。

電話をかけ、ワンコールもしないうちに相手が電話に出る。


「ど、ど、ど、どうしたの!? あなたから、で、で、で、電話が来るなんて! ……もしかして遂に私との!?」


「真珠、落ち着いて、本当に申し訳ないんだけど、一つお願いを聞いてくれない?」


「もちろん聞くわ! 内容がなんだろうと聞くわ、たとえそれが善行でも、犯罪でもなんでも聞くわ!」


「ありがとう、真珠。それじゃあ、早速悪いんだけど……」


「真珠の会社は日本最大手の食品会社だったよね」

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1人でもやばいヤンデレ美少女たちが手を組み始めました、これはもう諦めた方がいいですか? マキマキ(更新停止中) @makimaki0318

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