水菜月

未熟色ってどんな色をしているのかな。 まだぼんやりと、何の色になるか定まらない吹き飛びそうな色。 ４人の想いが交錯する。 全員が片想いのようで、届いているかのようで。 誰かを羨む…続きを読む

ちゃぁーんと、ポテサラのために マヨネもコンビーフもお手製なんだよ。真似できないわ。 お話読んでて、ああ、これ食べたーいって思ったの 桐島洋子さんの「聡明な女は料理がうまい」以来…続きを読む

くすくす。兄と妹ってここまで最強、最恐。いや最凶ー？ いやいや、１話のオチが凄くって唖然。途中で気づけよ、おいー。 ブラックユーモアが暴走中。誰も止められない。 そして、全世界の…続きを読む

最初から最後まで、ずっと浸っていたい作品でした。 ひとつひとつの言葉もそう。見えてくる景色もぎゅっと。 色が塗られていたり、単独で立っていたり、存在が重ねあわされる。 他の人には…続きを読む

タイトルから気になって訪れてみたここには 甘くてこころ踊る放課後の空気があって でも少女の抱えているものは、軽いものじゃなくて。 彼女が奏でる演奏を、彼ならば支えられるだろうか。 …続きを読む

これは、作者がどら焼きがすき過ぎて錯乱したお話。 ……じゃなく、ある人に対する愛に満ち満ちているんだな。 かわいいったら、もう。 もうこの作品のせいで（いや、もっと前から） ここ…続きを読む

「ぼく」、が誰だかわかる時には、もうせつなさが伝わって。 魅力的な母がすきだけど、あこがれだけど、でも反面 自分を否定してしまう程に、眩し過ぎてしまう。 自由奔放に、自分の思うが…続きを読む

滝くんは、死んでいる。だけど、半透明で存在している。 そして、いつも近くにいてくれるんだ。なぜ？ 冒頭からくすくす笑ってしまう。 つかみどころがないとか、ごみ袋よりややクリアとか…続きを読む

愛を伝えるラブレター。 人はどんなところに惹かれて、誰かをすきになるのだろう。 理由なんてあるようでないような。この心をどう伝えればいい。 最初のきっかけをぎゅっと掴んでしまった…続きを読む

とてもこのみの物語です！ 描写が優しくて、風景が見えてくる。冒頭の窓から外を見てるその瞬間から。 鶯の森中学の姫川先生の担当は、国語。 与謝蕪村の有名な俳句から月の形を質問する。…続きを読む

過去のメモが発見され、恐れおののく作者の俺。 立派だぜ、凄いぞ！　過去からの啓示。 「ドラマは人間の中にこそ存在する。 　内的葛藤（コンフリクト）」　カッケー！ 私も過去、日々の…続きを読む

タイトルと４つの副題を眺めただけで、ふとため息。 きっと、今日子色の世界に連れて行ってくれる予感でいっぱいになる。 大正から昭和に移り行く、感受性が今より豊かに思える時代。 少し…続きを読む

うおぅ。涙腺がいかん。勝手に涙が出てくるの止められない。 桜って、誰にでも思い出の１ページに成り得る すごい引力を持っている。あんなのやさしい花なのに。だから。 かすみさんは、…続きを読む

少年少女というのは、結束したがるものなのである。 「怪人二十面相」には、少年探偵団。 そう、事件現場でBDバッヂを落とし、仲間に知らせるのだ。 小林少年は確か、仏像の中に身を潜める…続きを読む

１話目でうるうるしてしまって一度立ち止まったの。 でも２話目に、なにそれっていうのが登場。 あれよあれよという間に引き込まれて読み終わっちゃった。 それで２度目読んでいると、ああ、…続きを読む

雨は嫌われてしまうもの。いい記憶がなければ、尚更。 都会でちらっと降る雪なら好まれるのにね。 でも雪はほんの少し関わるだけで、洗い流してはくれないね。 雨は裏切りの匂い。期待をか…続きを読む

少女が本を抱えて、砂の道を走って来ます。 ねえ、お父様。 このご本の中の 「林檎のお話」 を読んで。 いい子にしていられるかな。 古い匂いのする厚い本をぱらっとめくると ラテン語…続きを読む

すこし想像したの。読んですぐに。 この作品はきっと営業マンの悲哀の話。報われない人生。 そんな時にあたたかい立ち喰い蕎麦に救われる。 思った通りの展開にも関わらず 丁寧に描かれた…続きを読む

うぉー、九尾じゃなくて七尾だよぉ。七尾線だよぉ。 かめさんがてけてけ歩いてるのが、かわいいー。 コーフンすると、語尾がヘンテコになる彼女がかわいいの。 地図を右、とか、左って言…続きを読む

いやぁ、おかしいなぁ。 芥川先生、およ、文豪だぞ。 冒頭から、ハナかんでるし。ぷぷっ。 というように出会った文章。 いや、もうジェットコースターなみに 引き込まれて、読んでしまっ…続きを読む

私はSFには詳しくない。 星新一のショートショートがすきで 映画「ブレードランナー」で レプリカントの悲哀に涙したくらい。 AIは 聞いたことがあっても NI（ナチュラル・インテ…続きを読む

タイトルで惹かれて、冒頭で根こそぎ持って行かれた。 最初から、圧倒的に魅力的なはじまりだ。 少し大人びた高校生の恋人同士。 彼女のことを愛し過ぎて、嫉妬はする、束縛しようとする。…続きを読む

読んでいる間、絶え間なく失われた青の存在を感じた。 包まれたように、深く淡く優しく、身体を擦り抜けるような青。 人魚と聞くと、儚い運命が付随してくる。 どうしたって抗えない、哀し…続きを読む

桜には、思い出が重ねやすい。 誰もがひとつふたつ、桜への想いを持っている気がする。 どんな時の桜がすきだろう。そして、嫌いだろう。 私もやはり過去の人たちを思い出す。何度でも。 …続きを読む

新撰組一番隊長、天才剣士、沖田総司。 彼の女性関係は、謎につつまれている。 だからこそ、色んな話が作られる。この話もそんなひとつ。 沖田の運命を重ね合わせると、少しでもこんなささ…続きを読む

甘さ控え目のこのご時世に、甘さタブル、いや、もうクワドだな。 なぜか朝っぱらに読んでしまって、ダメージ500。 ズルいの。可愛いの。この作者の世界は。 ショコラは、渋めのコーヒー…続きを読む

こんなお姉さんになってみたい。というより こんな年下男子を彼にほしい。きゅん。 なんて思いながら、自分がこの年の頃は こんなかわいらしい恋をしていないことに気づく。 全く逆で、背伸…続きを読む

生と死の間には、きっと立ち止まる地点がある。 すぐに今後どうするのか、その行き先を教えてもらえない。 特にね、急に死んじゃうと、準備が間に合わないもの。 そんな時、会ってくれた人…続きを読む

荒れ果てた場所。救いのない世界。絶望。 たった一人で生き残ったかに見えた、その人たちは 全く別の人生を生きてきて、しかし共に収束していく。 人はいつか必ず死にゆく。それは決まって…続きを読む

海のそばで暮らしたことがない私に 波の音を想起させてくれる、揺れるものがたり。 爽やかだなんて言ったら、愛夏ファンにわかってないって 怒られてしまうかな。でも、それを承知で、 こ…続きを読む

一話ごとに設定が変わる短編集。 もっとその先が、その過去が知りたくなる。 私も京都がすきなので、１シーンごとに具体的に場所が浮かぶ。 きっと読む人みんな、思い入れのある処があるだ…続きを読む

恋する相手をいつすきになったのだろうと 振り返ることがあったなら 自分の中の巻き戻しボタンを押してみる。 あ、ここだって、惹かれた瞬間が確かにそこにあって できることなら、その場…続きを読む

ガトーショコラ。甘くてほろっとおいしいお菓子。 心をこめて作ってくれたバレンタイン ♡ でも、あげた相手が最悪ならば、ただ苦いだけ。 手作りを嫌う人がいるって聞く。 こころこもっ…続きを読む

五センチだけに、センチメンタルが過ぎる。 あえて、カードをつけない女ごころ。 机の上に山ほどチョコをもらえる男なんて、どうしたらいいのよねっ。 どっちかが勇気をもてば、近づくこ…続きを読む

お寿司をめぐるセリフ劇なんです。 あまのじゃくな作者は、スシコンとは別次元で本気出しちゃう。 １話目。仕方のないお父さん。喋ってないでちゃんと食べなさいって こどもの時言われなか…続きを読む

現在15話飛行途中。この先も長い期間読むつもりだから ここで一度立ち止まって給油しがてら、書き残しておく。 千夜一夜物語のごとく、毎晩抱えたい作品。 砂色の背表紙が何巻も、本棚に…続きを読む

なにこの、めっちゃ あまーいあまーい お寿司はー。 何をのせても 瞬時にとろけちゃう。 えっとね、桜でんぶが お似合いかなぁ。 それで、細い海苔でくるって巻いてもらって、永遠の誓…続きを読む

こどもの頃「つづく」の画面で、また来週だぁ。 だいすきな番組のつづきを早く見たい！と待っていた。 魅力的な主人公がいて、その周りにだいすきなキャラがいて。 そんな頃を彷彿とさせるこ…続きを読む

くふっ。かわいいなぁ。 なんだかね、こんなシーンを想像すると もうそこまで 春が来てるって感じがする。 人ってどこで出逢ってるんだろう。 どこをすきになるんだろう。 此処なら、こ…続きを読む

これはね、きっと彼女の想いが 空に届いたの。 偶然なようにみえて、だからそんな一日がきっと生まれた。 おとなしい女の子のけなげな想いが 通じたんだね。 あじさいの花の色が変化する…続きを読む

高校の頃、文化祭ってめっちゃ青春だったものね。 そして すきな人のことばかり 目で追ってしまうの。 部活の先輩の髪をかき上げる仕草一つに きゃあきゃあ言ったり。 今思うと、別につ…続きを読む

すばるに街で会ったなら、かわいい女の子なんだろーなぁ。 世の中には色んな趣味の人がいて 女装は女の人になりたい男の人がするもんだと思ってた。 でも、女の子より綺麗でおしゃれに気を配…続きを読む

くもの巣って、きれい。 職人さんが作ったみたいに、芸術的。 雨の次の日、雨粒が残って光っていたら まるで宝石。 そして、ハロウィンが連想できる カタチ。 くもは どうしても ブラ…続きを読む

ここのところ、よく考えることがある。 リアリティってなんだろう。 本当に体験したことを書けば、リアリティなのかな。 きちんと調べたことを書けば、そうなるのかな。 でも、この作品…続きを読む

aoiaoiさんが 紡ぐ 移りゆく 四季折々の世界。 俳句はまるで 短編の題のように、後の文章を牽引している。 季語というのは、季節に沿って 意味をもたらし 人のこころを誘導する…続きを読む

変わった名前を持つ人の気持ちを 考えてみた。 小鳥遊と書いて、たかなしと読むとか、世の中には色々ある。 個性的だと 胸をはって言える人 ばかりじゃないよね。 名乗る時に 必ず何か言…続きを読む

痛々しいほどに 自分の背中の羽を織り込んで 紡がれた ストーリー。 時に 自分を傷つけることを 恐れず 敢えて 苦しい表現を貫き通して 完結に至ったことは この作家にとって、必ず血…続きを読む

どうにも 悲しい現実。愛する人を 失うこと。 なかなか一息に読むこと敵わず、抱え込んだままいた。 ステラの言葉が 響き渡ってゆく。 そうか、人が死んで いつまでも哀しみを 抱えた…続きを読む

魔王っていったって、恋に目覚めちゃったら かわいい思考の男子にしか 見えないなー。 でも、やっぱ、魔王なんだよね。 背中から 黒い翼を バッサバッサさせちゃうんだ。 そして、ヒー…続きを読む

選んでくる言葉たちが とても瑞々しくて 作者の感性が きらきらと 水面に光っているの。 人魚姫なのだから 誰もが心配して どこか笑顔の先に 色々な哀しみを 感じとってゆく。 で…続きを読む