概要
逞しい貴方からは不似合いな、甘いミルクティーのフレーバーが香った。
庶務課の沢田は、終業間近、休憩室に入った。
そこには、若くして営業課長になったエリート、河内が居た。
「何飲んでるんですか?」
沢田は何気なく訊く。意外な答えが返ってくるとも思わずに。
「ミルクティー」
「……ミルクティー?」
沢田は驚いて訊き返す。
「河内さんは、ストレートだと思ってました。それか、ブラックコーヒー」
でも河内は、男らしいイメージとは違い、何処か甘いミルクティーみたいな人物だった。
そこには、若くして営業課長になったエリート、河内が居た。
「何飲んでるんですか?」
沢田は何気なく訊く。意外な答えが返ってくるとも思わずに。
「ミルクティー」
「……ミルクティー?」
沢田は驚いて訊き返す。
「河内さんは、ストレートだと思ってました。それか、ブラックコーヒー」
でも河内は、男らしいイメージとは違い、何処か甘いミルクティーみたいな人物だった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!甘い…美味しいっ!女子ならきっと誰でも憧れる、この甘さ。
軽やかに…やがてたまらなく甘くなる。そんな素敵な掌編です。
一見渋くて、甘いものなど口にしないように見える上司。そんな彼が好む飲み物は、予想に反してミルクティーで…。
そんなささやかなギャップが、それに気づいた主人公と上司をぎゅっと結びつけていきます。
さりげなく始まり、やがて味わいは濃さを増し、いつしか高鳴りは治まらないほどに…一気に駆け上っていく高揚感は、読んでいるものの心臓も否応なくドキドキさせてくれます。
こんな風にぐいぐい攻め込まれるような、素敵な恋をしてみたい。女子は誰でもきっと憧れるその濃い甘さを、ぜひご堪能ください。