炭酸水と犬

作者 砂村かいり

63

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★★★ Excellent!!!

内容の判断は読者の皆様におまかせする方が良いでしょう。過去の経験でどう感情移入するかが人によって異なると思います。

非常に読みやすく洗練された文章。無駄にカッコつけたり脚色せず、それでいて語り手側の心理偏向をうまく掴んだ繊細な描写。恋心と愛情が同居する複雑な時期に、どこまでも素直で不健康な関係。何かが侵蝕していく感覚。
読みやすくライトな文体に対し、精神的負荷がしっかりとかかるストーリーテリングが見事。ごく自然に映像が浮かびます。

真摯な恋愛ものを探しているのならば、是非読んでみて下さい。

個人的には映像化に期待。邦画にできそう。というかタイトルがまさにそう。これはもちろん褒め言葉です。

★★★ Excellent!!!

繊細な感情描写、精緻な文章力、先の読めない展開。
何をとっても、素晴らしくクオリティの高い作品です。
紙書籍として、ページをめくりながら読んでいる錯覚さえ覚えます。

作品の雰囲気はとても静かで、透き通った印象です。
ですが、凪いだ言葉たちの裏で、登場人物たちの感情が生々しく燃えています。
不安、嫉妬、怒り、哀しみ、そして、彼の「告白」によって消え入りそうな愛情。
多くは語らないのに、読者に訴えかけてくる情感はとても饒舌で、どんどんストーリーに引きずりこまれます。

このレビューをした時点では、作品は完結していません。
でも、必ずラストまで見届けなくては! と決めています。
読みながら、心がちりちりともどかしくなりますが、もうそれが病みつきなんです。

澄んだ水中に溺れずに沈んでいくような、この息もできない感覚、ぜひ味わってほしいです!

★★★ Excellent!!!

男と女。
同棲をして同じ時間を過ごしてきたはずの二人が、結婚という節目を迎えるに当たり、自らの心を探っていく。
愛はある。ただ、結婚というものは、愛しているだけじゃできないんだ。
物語りは、始まりで告げられる「彼女」の存在が明らかになったところから、主人公由麻の心を描いていきます。
心の動きを、情景描写とがとてもマッチして描かれており、物語を深く掘り下げていく感じがします。
淡々と語られるペースは、時間の流れを表し、流されるままに暮らしていた二人を感じさせてくれました。
結婚とは何か。
まだ、物語は途中ですが、それを考えさせてくれる物語だと思います。
題名もあるのでしょうが、読んでいる間中、目の前に小さな泡が次々と現れては消えていく不思議な感じがしていました。それは、主人公の持つ気持ちが、しっかりと文章にのって語りかけてくれているからかもしれません。
今後、どのようにつづられていくのた、とても楽しみな物語です。

★★ Very Good!!

カクヨムの中に星の数ほどある物語と比べものにならないほど、基本的な文章がしっかりと書けています。ちゃんとしてない文章ばかりの中で、その一点だけでえらく目立ちます。

肝心のお話について、ですが、まだ序盤も序盤なので何ともいえません。主人公に共感できるところがどれだけあるかで、読み続けるかどうかが分かれるかなと思います。

よくも悪くも非常にオーソドックスな話のように思えるのが、その理由になります。

続きが気になります。
自分のペースで更新されるのを楽しみにしてます。