誰かを好きになる気持ちに理屈も道理も通じない。だからこそ尊い。

Twitterでの宣伝をきっかけに軽い気持ちで読み始めたにもかかわらず、読み終わってから数日経った今も余韻から抜け出せません。
少なくとも私にとってはそれくらい心を揺さぶられる作品でした。

最初から最後まで主人公の心情に感情移入させられっぱなしで、私自身が由麻さんなのではないかと錯覚すら覚えました。

ここまでリアリティのある心情描写の小説、ならびに複雑に絡まり合う人間関係を美しく魅せる作家様に出会えて本当に幸せです。

私の言葉では良さがうまく伝えられず歯痒いのですが、どうかより多くの方の目に止まって欲しいと思う作品でした。書籍化された暁には是非、紙の本として手元に置きたいです。

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