無自覚な愛、自覚された愛の切ない交差

9年も連れ添った最愛の恋人に裏切られる。蜜のような甘い日々から地の底に突き落とされる。
本当に大切な人を大切にすること、それさえできれば幸せでいられたのに。
傷つき壊れる心、すれ違う心、胸が締め付けられるような思い。

読み始めてから一気読みしてしまいました。描写が細かくて主人公の細かな感情の変化、その場の空気感、登場人物の言葉の含み、全てがリアルで没入しました。また言葉の表現力も豊かで、言葉が美しくて、日本語をこんな風に使えたらな、とも思いました。
感情をいっぱい揺さぶられて、でも最後には多幸感でいっぱいに満たされて、読み終わった時の余韻がすごいです〜。とても素敵な作品でした!ありがとうございます!!

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