最初は寄りを戻すと思って読んでました。途中から辛くて苦しい気持ちで「今すぐ別れてしまえー」と思いながら読み進めて結婚話が進んでいくのを「結婚しないで」と祈り、最後はそう来るのかと脱力しました。
2人とも違う風に好きと言って二股する和佐と結婚してなければ誘ってもどんな手段でもOKなアサミと自分勝手な2人が児発菅とか怖いんだけど、そんな2人はお似合いかなとも思います。和佐が尻にしかれそうですけどね。(⃔ *`꒳´ * )⃕↝
読ませる力のある作品で主人公に感情移入して読んでいたのですが、自分の気持ちに気が付かなかったという話なのはちょっと納得出来なくて、そこだけはちょっともやもやしてしまいました。基本ハッピーエンドは好きなので嬉しかったです。
夜中の1時に読み始め、今は朝の5:26です。番外編までしっかり読ませていただきました。もう夜遅いから…なんて自制はどこへやら、私はこの物語の終わりを見届けたくて仕方が無かったのです。見えない力に引きずられて、それはもう興奮したままこうやってレビューを書かせていただきます。
もともと、この作品はツイッターで見かけたものでした。どういう話かも分からず読み進めたが最後、私はクレカ片手にほとほと困り果てています。どうやってのの感情を消化すれば良いのか分かりません。お金を…貢がせてくださいッ…!!
まず作者さんの文章力がボディーブローのようです。じわじわと来る。的確に来る。そしてなんて純度の高いものなんだろう…と思わず天を仰いでしまいます。ひとりひとりのキャラクターが生きてます。本当に架空の人物ですか?と問いたくなりました。
視聴率80%の最強恋愛ドラマをノンストップで見ているような感覚でした。文字だけでストーリーは進められているというのに、こんなにも簡単に脳内で再生されるなんて。
こんな素晴らし過ぎる作品に出会えたことに心から感謝します。また明日から他のお話も読ませてください。他の作品も夢中になって読み急がないように、大切に読ませていただきます。繰り返しになりますがもし販売された場合は必ず貢ぎに行き、まわりの人間に布教して参りたいと思います。それぐらい尊いが凄かったです。正直こんなのじゃ伝え切れません。ありがとうございました。
私は某所でこの作品の存在を知り、興味が沸いてやってきました。
最初から期待大だったのでハードルはかなり高かったと自負しておりますが
期待を裏切るどころか期待以上にとても面白く、応援ボタンを押すのも忘れて寝落ちしてしまうほどでした(笑)
ご都合主義やお涙頂戴エピソードがなく、登場人物それぞれが、自分勝手で繊細で人間くさいところがとってもいいです(*^^*)
友達の身の回りに起きたことを聞いているような感覚というか。
誰か一人が極端に悪いわけでなく
誰か一人が極端に可哀想なわけでなく。
(この先ネタバレ注意!)
それぞれ相手にヒドイことをしながら自分のことを棚にあげて相手への不満を募らせていく。
自分の気持ちひとつで相手の見えかたが変わってくる。
特に由麻の和佐への気持ちの変化が丁寧に描かれていて、結婚、妊娠への打算的な女独特の感情も見事に表現できていて。
だからこそ由麻が悩むのもよく理解できたし、決断した時には心から応援できました。
最近恋をしていないのですが恋をしたくなりました(笑)
この作品の他の人の視点でも書いてほしい!
こんなに素敵な作品を産んでくれてありがとうございました!
一度読了してから少し時間をおいてもう一度読み返したときに、どうにもスラスラ読み進むことができませんでした。それは何故だろうと自問した時に、自分があまりに登場人物に感情移入していたことに気がづきました。
ウィルキンソンの炭酸水やミャンマーのロイヤルミルクティーといった生活の断片が、登場人物の心情とともに作品のリアリティとなって迫ってきます。さらに一人一人のキャラクターが丁寧に、かつ生き生きと描かれているため、私は否応なく作品の中に投げ込まれてしまいました。それくらい、求心力の強い作品です。
求心力が強いからこそ、好き嫌いがはっきり分かれるかもしれません。けれど誰にでも好かれる陳腐で無味乾燥な作品よりも、訴えかける「誰か」のいる物語の方がはるかに心に刺さります。その個性の強さゆえに誰しもが「無関心」ではいられない、読者全員が作者の世界に入り込んでしまう、そんな炭酸水のような刺激を持った物語だと感じました。
最初の数行を読んだだけで「マズイ、家事を終わらせておくべきだった!」と後悔しました。
何故なら夢中になって一気読みしてしまう事がわかってしまったから。
これから読まれる方は是非全ての用事を片付けてから読んで下さい。途中で読むのをやめられません、止められません。
グイグイ物語に引き込まれる事間違いないです。
もう何度も読み返しましたが、誰に感情移入して読むかによって抱く感想が全く違うのも魅力の1つだと思います。
ヒロイン由麻は勿論、和佐にだったり真先にだったり、ある時はアサミにだったり。
Extra edition of 「炭酸水と犬」も併せて読む事をオススメします!
2ヶ月も前に読了していたのですが、読み終えたあと直ぐにレビューが書けませんでした。この作品の読書体験を記せるようになるまで、騒擾がおちつく期間が要る——そんな作品はないでしょうか。わたしにとっては、この『炭酸水と犬』はそんな作品です。時間が経ち書ける気がしてきましたのでレビューを書かせていただきます。
夜更けに一気に読了したのですが、静かな深夜になぜか涙が流れました。どうしてかは、自分でもわかりません。自宅やオフィスの小道具の細かな描写のリアリティに、すっかり物語の世界に呼吸していましたし、一人一人の登場人物の、いるいるこういうひと、こういう感じあるある、の息遣いや手触りに、気づくと既知の間柄になってしまったようにも思います。
読者の現実——雑然とした、我慢することの多い、相手の弱さを結局受け入れなければならない、どうしようもない現実に、特に女性は疲れてしまい、年齢とともにナイーブなさまざまのものを諦めていきます。
そんな現実を、リアリティの中からカタルシスしてくれる物語です。
なくしていた、純愛ということばを思い出させてくれました。
現実にちょっとくたびれてしまった女性の、絶妙な琴線に触れてくれる、素晴らしい作品です。
書籍化したら、購入したいと思います。
主人公に置かれている立場、またその性格や考え方がまるで現実にいるであろうなと思うくらいで、自分自身が憑依あるいはそばに立っている様に感じます。
登場人物全員が、1人ひとり個性が際立っていて魅力溢れてそこに生きています。
憎むほど人間味溢れていて、けして完璧ではないのに惹かれてしまいます。
読者によって、登場人物の行動や言動の受け取り方がが変わってくるのも面白いですね。ぜひコメントも一緒に読むとさらに楽しめますよ。
物語自体、描写や表現も含め読みやすいです。
素敵な作品は沢山ありますが、際立って魅力的な作品だと感じます。
私はあまり小説などに詳しくないので大きなことは言えませんが、数あるweb小説の中では文章がしっかりしています。
ストーリーの流れとしては、1話の中に主人公たちが織り成す心情の動きや心苦しい展開が続きつい感情移入してしまいます。
私は感情移入しすぎてベッドの上で暴れました。
そういった意味では、すべての話1つひとつが濃厚で無駄な話がないです。
ぜひ書籍化してほしいなぁと思うくらいです。
(書籍化されたら必ず買います)
ここ数年では自分の中で大きな存在となった小説でした。
きっとこれから先、ふとしたとき思い返すだろうなぁと感じるものの1つです。
レビューを書いたことがないので、他の人が見たくなるような気の利いたものは書けませんが、沢山の人に読んでもらってぜひ気持ちを掻き乱されてほしいです。笑
『彼の言葉が胸を刺した』
この言葉通り、心がどんどん傷だらけになっていきます。でもそれは主人公だけでなく、主人公を傷付けた彼も、秘めた想いを持つ人たちも、それぞれがそれぞれに傷付いていきます。誰かと生きて行く限り、その人の心は知らぬ間に誰かに影響を与えているのだと考えさせられました。
『秘めた想い』を匂わせる描写も上手く、傷付いていく絶望の日々の中に見える希望や妥協もまた見事に描かれています。登場人物たちの心に呼応するように、読者の心も痛みや幸せを感じることのできる作品です。
20代を共に過ごしてきた恋人たち。ずっと当たり前に続くと思っていた日々は、浜辺につくった砂の城のように、濡れたら少しずつ崩れていく。
好きな人が変わること、好きな人が増えること、好きな人が変わらないこと・・・別々なように思えるそれらが全て真面目さ故のものだったなら、幸せはどこに見出だすべきか―
主人公が作品の途中で見せた『妥協』を現実に生きる人も多いはず。作品終盤のように、自分と相手に最後まで向き合う人も多いはず。登場人物がそれぞれに違う性格なのを見事に描いているので、誰に視点を合わせるかでこの作品は大きく表情を変えます。
これでもかというくらい、リアルな心情を終始描かれているので、感情移入して読むのが苦でない方は是非読んで欲しいです。
処女作と思えない表現力。作品はもちろん、作者のファンになりました。
街行くカップルは幸せに見える。
インスタのカップル写真はもっと幸せそうに見える。
結婚間近の同棲カップルなんて幸せの絶頂期にいるように見える。
しかし、絶頂期の高みにいる時、一瞬の突風に足を取られてしまうと人間は脆い。積み上げてきたものが多ければ多いほどこぼれ落ちる感情もまた大きい。ジェンガのように、崩れてはまた立て直すようなバランス感覚。
どこかの街にいる普通のカップルもそういう危うさで成り立っているのかもしれない。そんな人間の不安定な部分をこれでもかと刺激してくる。
タイトルの「炭酸水」はきっと透明で何事もなく見えるが、口に含んだらチリチリと侵食される心情を意味しているのかもしれない。
登場人物それぞれが炭酸水に侵食されながら、どこに着地するのかが興味深い。
内容の判断は読者の皆様におまかせする方が良いでしょう。過去の経験でどう感情移入するかが人によって異なると思います。
非常に読みやすく洗練された文章。無駄にカッコつけたり脚色せず、それでいて語り手側の心理偏向をうまく掴んだ繊細な描写。恋心と愛情が同居する複雑な時期に、どこまでも素直で不健康な関係。何かが侵蝕していく感覚。
読みやすくライトな文体に対し、精神的負荷がしっかりとかかるストーリーテリングが見事。ごく自然に映像が浮かびます。
真摯な恋愛ものを探しているのならば、是非読んでみて下さい。
個人的には映像化に期待。邦画にできそう。というかタイトルがまさにそう。これはもちろん褒め言葉です。
男と女。
同棲をして同じ時間を過ごしてきたはずの二人が、結婚という節目を迎えるに当たり、自らの心を探っていく。
愛はある。ただ、結婚というものは、愛しているだけじゃできないんだ。
物語りは、始まりで告げられる「彼女」の存在が明らかになったところから、主人公由麻の心を描いていきます。
心の動きを、情景描写とがとてもマッチして描かれており、物語を深く掘り下げていく感じがします。
淡々と語られるペースは、時間の流れを表し、流されるままに暮らしていた二人を感じさせてくれました。
結婚とは何か。
まだ、物語は途中ですが、それを考えさせてくれる物語だと思います。
題名もあるのでしょうが、読んでいる間中、目の前に小さな泡が次々と現れては消えていく不思議な感じがしていました。それは、主人公の持つ気持ちが、しっかりと文章にのって語りかけてくれているからかもしれません。
今後、どのようにつづられていくのた、とても楽しみな物語です。