鹿島 茜

その女の子は有能な暗殺者だった…… 悲しい宿命を背負ったサザの驚くような展開を見つめた切ない物語でした。 なぜか「結婚する」ことで生き延びることとなった彼女の行く末は…… 読み進…続きを読む

可愛い童話のような不思議な不条理短編でした。 この世界のどこにもないような世界のお巡りさんと探し物をする女性の会話が織りなす不可思議な物語。 読者は何が起こったのかわからないまま最…続きを読む

新型コロナウイルスのさなかを生きる私たち。 その私たちの葛藤を描いているかのような身近な主人公と、その周辺の人間模様を巧みに描いた実験的な一作です。 人と会えない苦しさとストレス、…続きを読む

とてもすてきな同期の女の子たち。 自分もその仲間に入っていたつもりだった。 それなのに。 人間関係の中で一番現実的で一番残酷なものは「年齢」ではないだろうか。 この物語の主人公が…続きを読む

自分だけがうまくいかない。 うまくいっていたはずなのに、いかなくなった。 周囲はみんなうまくいっている。 みんな自分の敵に見える。 ひとりぼっちで誰にも認めてもらえない。 そんな人…続きを読む

甘いタイトルの気だるくほろ苦い掌編。 謎に満ちた男と女の会話、さらに謎に満ちた会話の内容。 登場する男性がどんな人なのか興味をそそりました。 特にショートケーキを食べた男性の方が。…続きを読む

ほんの短い文字数の中に凝縮された物語。
起承転結、落ちまできちんと。
美しく潔いと感動しました。
ひとつひとつの物語は長編にも展開できそうで、胸が躍ります。

星雫々さんの書く物語はどれも比喩が美しい。 考えつかないような言葉を選んでたくさんの表現方法を教えてくれる。 この作品も短い中に無数の美麗な比喩を含ませて、一瞬の煌めきを描いている…続きを読む

とても不思議な縁で繋がった二人の物語。 幻想的で神秘的で、ミステリアスな雰囲気の漂う作品でした。 ある意味、運命の人だったのに、なぜ。 そしてそれは真実だったのか、幻だったのか。 …続きを読む

まさに純文学の香り高い作品でした。 うまく言葉が出てきません。 美しい表現、選び抜かれた芸術的な言葉たち。 しんとした闇の中、ぼうと浮かび上がる光が脳裏に浮かびました。 主人公の男…続きを読む

可愛らしく苦笑してしまうような楽しいラブコメディでした。ありそうでなさそう、なさそうでありそうな絶妙な設定。現実にあったら大変そうだけれど、あればあったで楽しそうです。 続きが気に…続きを読む

親友に恵まれることはとても喜ばしいことです。 その親友に恋人ができることも、また。 誰にでも起こる出来事を、丁寧な言葉と独特のセンスある表現で描き切っていて、キラリと光る作品でした…続きを読む

ほんのわずかな字数の短編でここまでの濃厚な心理描写ができるとは素晴らしいの一言です。 恋人との距離感、友達との距離感、いずれも絶妙に描かれていて、そしてラストは余韻だけを残して。 …続きを読む

アパートたまゆら。この魅力的なタイトルに惹かれない人がいるでしょうか。 極度の潔癖症で他者と触れ合えず、恋もうまくできない女の子。アパートたまゆらに住まうことで閉じられた人生が変化…続きを読む

「炭酸水と犬」の後でゆっくり読みました。 前作と異なり軽いタッチで読み進められました。 しかし内容はなかなかにヘビーで深刻なものだと読後に感じ入りました。 ネタバレになるのであまり…続きを読む

Twitterで流れてきたRTから飛んできて一気読みしてしまいました。あまりのクオリティの高さに気が遠くなりました。夢中になって読みました。 理不尽すぎる状況に耐える主人公がいじ…続きを読む