アパートたまゆら

作者 砂村かいり

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154人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

とっても素敵な小説です。

隣人に恋する、なんて非現実的に思える入り口でしたがとても自然で満たされるお話でして。

他の作品も読ませて頂いていますが、どれも良い意味でリアル。
映画を鑑賞しているかのようにスッと情景が浮かんできます。
だからといって単純な薄っぺらい文章ではなく…
物語と現実の境目にあるようななんだか不思議な感覚。

もっともっとこの作者さんの描く世界を味わいたいと思いました。
もっともっと広まって欲しい!

★★★ Excellent!!!

一言で表すなら"心が震える"と。

私もカクヨムコンに参加させて頂いておりますが、自分の執筆を止めて──応援ボタンを押すのを忘れてまで最後まで一気に読まさせて頂きました。

恋ってこんなにもいいものだったんだなぁって改めて感じることの出来る物語でした。

……もう一度、私も妻に恋してみよう。
そんな風に思わせて頂けた作者様に心からの感謝を申し上げます。




★★★ Excellent!!!

1度Webで読んで他の作品も気になり読みました。
推しは推せるうちに推せ。という言葉を思い出しアプリを入れ2度目を読み終わった所でレビューを書いています。
作者の文の紡ぎ方がとてもタイプでこんなにも素敵な物語に出会えて興奮が治まりません。

また初めから読みたい気持ちとこの2人や周りの人達の過去や未来のお話を読みたさにうずうずしています。

★★★ Excellent!!!

とても素敵なお話でした。
魂が震えるほどの相手と出会ったとき、突然世界が回り出すような感覚になるときがあります。
偶然に偶然が重なって次々と事件が起こって、気がつけば全てが必然だったんだって府に落ちるぐらい出来事が絡み合っていて。

序盤から最後までキュンキュンしっぱなしで一気読みしました。
最of高でした!

★★★ Excellent!!!

ひとり暮らしの女性が隣人男性に恋するお話。

全エピソードを通して、女性の心情描写がとにかく美しい。
ささいな日常の一コマを飽きさせないアングルから次々に捉えていく。
初恋のようなひたむきさ、ためらいの気配、すれ違いがもたらす痛ましさ。
どこまでも根を伸ばしていく恋心――

僕自身、こんな素敵な恋愛をしてみたかったと強い憧れを抱きながら読み終えた。

読了からしばらくして妻とのかつての思い出を振り返ると、僕らもまたこの物語に登場する二人と同じようにきらきらと光る煌めきを経験してきたことに気づかされた。

「砂村かいり」という作者はどこにでもありそうな、ありふれた恋をこんなにも愛しい物語としてこの世に残したのかと胸が震えた。

★★★ Excellent!!!

小説をとても久々に読みました。
独り身ということもあり読むと羨ましく、なんとなく寂しくなってしまうので恋愛小説自体避けてきましたが、Twitterで気になり。失礼ながら最初は「こういうの読んで、羨ましくなってどーせ自分は恋愛できない、とか思って途中で読むのやめちゃうんだろな」と期待せず読み始めました。70話一気に読んでしまいました。

好意から恋に至るまでの心の動きや、嫉妬心、、とにかく主人公の心の中が丁寧に、かつ綺麗な言葉選びで描かれています。気づけば主人公の恋を応援していました。

誰かを好きになるという感情、そしてそれが嫉妬心というものも含めて、綺麗で、いとしく、尊いものである、ということを思い起こさせてくれました。また誰かを好きになりたい、そう思わせてくれた作品です。

★★★ Excellent!!!

この方の作品を初めて読ませて頂いたのですが、とても私の好きな言葉の選び方とリズム感にドキドキさせられました。
私が涙脆いという所があるのかもしれませんが、終始涙止まらず…。
色々な展開が待ち受けていて、とても面白かったです。
リアリティさと感情の揺れ動き方がとても感情移入を誘います。

是非読んで欲しい。

★★★ Excellent!!!

隣すれ違ったOL。
電車で隣に座るサラリーマン。
ざわめく居酒屋でお酒を飲む大学生たち…

この人たちも自分と同じ今を過ごしているんだと、すんと感じた。

この小説に出てくる人たちは、どこか自分の周りにもいそうな人たちばかり。

愛くるしくて、会ったこともない彼らをとても好きになった。

だから70話があっという間で、もっと続きを読ませてとさえ思ったぐらいだ。

・・・・・

「好きってなんだろう」
「愛するってなんだろう」
と時々思う。

それは考えてもわかるはずがないのかもしれない。

「好き」や「愛」というものに出会って、向き合って、体感しなければ。

いつか出会いたいな。
素朴にそう思えた素敵な物語でした。

★★★ Excellent!!!

大人の焦れったい恋の様子を豊かに書き上げられた作品です。
主人公である紗子が恋に気づき、ゆっくりと感情の深いところまで降りてゆく心の機微を、まるで私もその場にいるかのように感じられます。
普段はたまゆらに過ぎてしまう、恋心の愛おしさや面倒くささといったものを、とっても大切にできる作品だと思います。
素敵な作品を読ませて頂き、ありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

東京の片隅の、ちょっとレトロな集合住宅「アパートたまゆら」。
そこの部屋を気に入って住みはじめた女性と、偶然隣に越してきた男性。
ひとり暮らしに憧れる若い人、かつてをふり返る大人、そのどちらの心もときめかせる世界が、ここにあります。

ひょんなハプニングから、少しずつ、少しずつ、二人の距離が近づいたり、離れたり。昨今、どんな創作物にもスピーディな展開を求めがちな我々を「まあまあ」となだめつつ、ページごとに仕込まれているほんの少しのドキドキやハラハラが、俯瞰してみると大きな展開になっていることに気づいたときにはもう、すっかり物語の世界に入り込んでいるのです。

作者の大人気作『炭酸水と犬』が〝動〟だとしたら、この『アパートたまゆら』は〝静〟。
そんな対極の色のような物語なのに、読者をしっかりと各々の世界にいざなってくれるのです。それは、それこそが、砂村さんの紡ぐ言葉の魅力なのかもしれません。

この物語を開くとき、「たまゆら」という言葉の意味を、あなたはまず調べるでしょう。それを心の片隅におきつつ、その先にあるものを、一緒に見つけにいきましょう。



★★★ Excellent!!!

恋をすることは、楽しいことだけではない。些細な言動に、目の前が真っ暗になることもある。それでも。それでも一歩踏み出して、この恋を掴んでいたい。あなたを諦めたくないから。

叶わない恋をしていると、自分を守るための言い訳にしかならない言葉を、この物語のおかげで呑み込むことに決めた。私に一歩踏み出す勇気をくれた、そんな恋愛物語。

★★★ Excellent!!!

この小説の登場人物たちは、みんな生きているんです。
現実に、誰かを傷つけようと言葉を発するひとはいないと思います。小説の世界でも、それは同じなのです。

この小説に出てくるひとたちはみんな、相手を好きでいるがゆえに許せなくて、傷つけたくないのに傷つけて、そのことに自分も傷つく。
言ってはいけない、してはいけないとわかっているのにしてしまう、その矛盾こそが生きている者の証で、だから私は登場人物たちがいとしいのです。
こんなにも、登場人物たちに幸せになってほしいと思ったことはありません。

★★★ Excellent!!!

琴引さんが登場の瞬間にふわっとやられたのはヒロインではなく、読み手の私でした

あらすじにあるように軽度の潔癖症であるヒロインのアンバランスさに対し、彼のバランス感覚は素晴らしいものに感じ取れる。
そんな彼のバランスに、彼女もなんとか自分もバランスを取ろうとする。そこに読んでいる私も乗っていく。

私自身も恋愛小説を好んで書いてきたのでヒーローをどう見せるかという作業が必ずはいる
今回、砂村さんが私たちに見せてくれるヒーローは(と位置づけて呼びたくはない作風でいらっしゃるけれど)
よくあるハイスペックなヒーローとは異なる、でも多くの男性が簡単には持っていない甘やかさが感じ取れる。
作者である砂村さんが心の底で女性を敬っているからこそ、読んでいる私にも心地よく『彼』が入り込んできたように思える。

バランスの取れる恋などは恋などではない
バランスが取れないからその危うさに焦がれたりするのではないか

ヒロインのそれまでのなかなかバランスが取れなかったいままでがあればこそ、読み手の私もバランスを取ろうとする彼女と追うように、この恋の行く先にはまっていくようです。そしてそれが恋愛小説ではないかと改めて思わされる。

そして恋は綺麗じゃない。心だけでなく肉体的にも
潔癖症の彼女が自分ではない男の成分をどう受け入れていくのか
その課程を楽しみに追っていきたい作品です

★★★ Excellent!!!

作者さまは、それはそれは丁寧に恋する女性の心情を描写されます。
彼女の行動を「じれったい」と思うのは、「読者が観測者でしかないから」という結論に最近至りました。
作者様が描かれる女性は、みんな一生懸命にその時を生きて、覚悟を持って人生の選択をしています。
その感覚を共有し、登場人物と一緒に生きていけるのが本作の深い魅力であると思っています。
少し部屋を暗くして、自分と向き合いながら読んでみるといろんな発見があると思います。
更新を楽しみにしています。