とーーーっても面白かったです!最高でした!
暗殺者のサザは、カズラとアンゼリカ二人の幼馴染と一緒に酒場で働いていたが、酒場が閉店することになり、新しい仕事を探していた。
そんなとき、なかなか次の仕事が決まらないサザのことを考えたカズラとアンゼリカは、剣士であり領主のユタカへ勝手に求婚状を送り、サザは嫁ぐことになる…という展開。
鋭い観察眼、冷静な判断力、意思の強さ、行動力。暗殺者であることを隠しながら、何者かに狙われているユタカを影で守るサザがとてもカッコよかったです。優しすぎるサザとユタカがお互いを想う姿がとにかく尊く、お互いを想うあまり苦しんで傷ついてしまっている様子に胸がしめつけられました。
サザの正体がバレてしまわないかハラハラしたり、二人の可愛らしいシーンにドキドキしたり、読み応えたっぷりの物語です。暗殺者であるからこそ出会えた人と救えた命。サザの行く末をぜひ見届けてください。
とっても面白かったです!幸せな読書時間でした!
暗殺者として生きてきたサザは、暗殺業から足を洗って普通の町の娘として平凡な暮らしをしていました。
そこへ突如舞い込んできたのは、国の英雄として国民から絶大な支持を集めている剣士、ユタカとの結婚話。
しかも、暗殺者だったとバレたら即死刑という極限の結婚生活が幕を開けます。
秘密を抱えながらもサザはユタカと愛を育んでいくのですが、ユタカの命を狙う怪しい影が。
前半は秘密がバレたらどうしよう、とハラハラしながら結婚生活を見守り、後半は手に汗握る怒涛の展開に一気読み不可避。
サザとユタカのキャラクターに惹かれることこの上なしですので、是非ご一読ください。
隣国の暗殺者だった過去を隠して、普通の娘として生きていこうとしていたサザ。ひょんなことから国一番の剣士ユタカと結婚するところから話は始まりますが……一度ページを捲ると、もう後戻りはできません。
時間を忘れてあっという間に一気読みしてしまうほどの面白さがここにありました!(一気読みした本人。通知いっぱいいってごめんなさい)
暗殺者だということがバレれば死刑。でも夫であるユタカが命を狙われており、それを救えるのは自分だけ。
合間に入るバトル描写は緊迫していて手に汗を握るほど。
そして時々予想していないところで入るユタカとのラブ♡←重要。
あと、最初から最後まで緻密に組み立てられたストーリーに感服しました!
(サザが止血のために破いたスカートを取っておくところや、孤児院の天窓のところなど)
サザは強いけど、暗殺者だからまともに剣士とやり合ったら負けるとか。ユタカも英雄といわれているけれど、泣いたり悩んだりして凄く人間らしいところも感情移入できて、凄く物語の中に入り込んでしまいました。
素性がバレれば死刑。けれども愛する人を守りたい。
暗殺者としてサザが下した決断、その後の世界をぜひその目で確かめて下さい。
読んで損はしない良作でした!!
元暗殺者という過去を隠したまま、平和な国イスパハルで暮らす主人公のサザ。
その穏やかな生活の中で、突如仕事がなくなる事が決まった彼女に仲間達が持ってきたのは結婚の話。しかもお相手は領主様!
そんな出だしから始まるストーリーは細部までしっかりとした情勢や法の設定があって、ファンタジーなのにスッとまるで実際の世界の仕組みのように頭に入ってきます。
過酷な環境を生き抜いたサザの結婚から始まる、まるでシンデレラストーリーのような出だしですが、優秀な剣士でもある夫・領主ユタカに忍び寄る暗殺者の魔の手。
過去を隠し、それに時折悩む姿を見せながらもサザは凛としてその脅威に立ち向かっていきます。
優しすぎるが故に、時に葛藤し苦し見ながらも愛を育む二人が最後に行き着く先は一体…
優しくて不器用で可愛らしい、そんな二人が少しずつ本当の夫婦、家族として隣に並ぶ姿を、試練の先に待っていた結末を、是非とも見届けてほしい作品です。
それぞれの姿に勇気をもらう人はきっと多いはず。
是非手にとってみてほしい一作です。
番外編まで全て読み終わりました。
この話は、ひょんな事からイケメンで超絶優しく背も高いという私が愛したユタカさまと結婚してしまう、元暗殺者という職業を持つ訳アリな町娘、サザが主人公の物語です。
国の法律から絶対に『元暗殺者』をみんなに隠し通さないとといけないという流れになっており、それがもうハラハラドキドキの展開で。
しかし、その『元暗殺者』というスキルが思わぬところで発揮されることになり……もちろん誰にも秘密のままで。
そんなスリル感ある秘密と、彼女のあまりにも長けた暗殺の技術で読んでるほうもハラハラドキドキしまくりで……!!
そしてもちろんこの夫婦の絆も随所で見られ、うるうるきたり、ポッとしたり、キャーーとしたりしてとにかく喜怒哀楽がたくさん散りばめられた素晴らしい物語です。
物語の終盤は、その夫婦がお互いに思いやる絆や凄まじき戦闘、各人物達の交差する想いが心にズンズンと突き刺さり、ずっと泣いていました。
番外編ももうめちゃめちゃオススメで、ぜひ本編と一緒に必ず楽しんでもらいたい願望です……!!
大切な人と一緒に分かち合いたい物語だなととっても思ってしまいました。
読めば身近な人を今よりもっと愛おしく大切に思える、そんな愛に溢れた物語を皆様にすごく知ってもらいたい、と心から思います。
幼い頃から暗殺者として生きてきた主人公サザは、ひょんなことから突然領主の妻になることに。だが、移民してきたイスパハルという国では暗殺者は忌み嫌われる職業。また、国王に嘘をついてはならないという誓いを破ると死罪になる為、サザは元暗殺者という身分をひた隠しにして生きることになります。
些細なことがきっかけで夫婦になった二人ですが、互いが互いを信頼し、愛を深め合う過程が丁寧に描写されている為に、読んでいるうちに二人の幸せを願わずにはいられません。領主と言えども孤児の出であるユタカは身分違いであるはずのサザの人間性を愛し、またサザも元暗殺者であるがゆえに、ユタカが持つ苦悩や葛藤を受け入れて彼を支える存在になっていきます。
サザとユタカ。互いが互いを守る為に、命をかけて戦う場面は圧巻で、クライマックスの展開は手に汗握りながら読んでしまいました。
そしてその先にある結末──自分が暗殺者であることに誇りを持ち、自分が守るべきものを守り抜いた先にある幸せを、あなたもぜひ見届けてください。
暗殺者として生きてきたサザ。国有数の剣士であり、領主であるユタカ。
この2人がひょんなことから、結婚し、夫婦として生きる羽目になる。
だがサザの素性は公になれば、死罪になる。
しかし謎の追っ手に追われるユタカを護るため、サザは自らを顧みることなく、暗殺者に立ち向かう。
はたして元暗殺者対暗殺者の戦いは? サザとユタカの運命は?
……この物語の根本には、強い愛情があります。
その主なものはサザとユタカの強い結びつきであるのですが、
それだけでなく、サザのかつての仲間、
またはユタカの幼き日の人間関係だったり、
国王とユタカの繋がりだったり……
とにかくストーリーのどこそこに、何かしらの愛情が隠れ、育まれています。
そしてそれらが、互いを思い、助け、共に生きようとして話を加速させていく。
そこがなにより、美しい物語だと思います。
さらに、人間の出自というものにも重きを置いて語られています。
人はその生まれが貧しくとも、過去が卑しくとも、現在をどう生きるかで
如何にも美しく生きることが出来る。
そんな、強いメッセージ性にも溢れています。
尊く美しい物語です。ぜひ、じっくり、心から味わって下さい。
辛い過去を持つ元暗殺者のサザは、ひょんなことからかつて英雄と呼ばれたとある領主の青年の結婚相手として選ばれることに。けれどその国では暗殺者だと知れれば死刑となってしまう。思いがけないほど温かく優しい彼に惹かれていくからこそ、何としても過去を隠し通さなければならない——。
主人公のサザは暗殺者という過去を背負いながらも驚くほど純粋で優しく、その結婚相手となったユタカも何か秘密を抱えている様子はあるものの、優しくサザを包み込み、やがて二人は互いに心の底から愛し合うようになっていきます。
その結婚は、ほとんど偶然のなせるものでしたが、物語が進むにつれて、サザがサザであるからこそ、またユタカがユタカであるからこそ互いを支え、慈しみ、守ることができる。そこにリヒトという少年が加わることで、本当の家族ではなくとも、奇跡のように温かい絆が生まれます。
戦争や貧困といった重いテーマが根底にありながらも、人が人を思う優しさや切なさ、そして何より二人のまっすぐさが胸を打つ物語でした。
二人のその後や、勝手に結婚を申し込んでしまった彼女たちのお話をもっと見てみたいなあなんて。
素敵な物語をありがとうございました!
元暗殺者の女性が、領主という身分の人間と結婚するという、通常あり得なさそうな設定。しかしそれは、奇をてらったものではなく…!
まず彼女が暗殺者としての過去をもっている事が自然。そういう社会情勢だったという納得の理由があり、彼女が結婚するまでの流れも全く違和感がなく。
暗殺者であることがバレてはいけないという緊張感、秘密を抱える後ろ暗さ、それが作りだす切ない空気。領主である結婚相手のユタカが、領民に愛される素晴らしい人であるだけに。
でもそんなユタカは、命を狙われている状況。
隠すべき暗殺者時代の知識、経験、技術を駆使し、主人公サザは彼を守っていく。もしサザにこの過去によって得た力がなければ、ユタカは命を落としていたのではという場面もあり、彼女の過去が現在の彼を救うこのバランスが絶妙で、暗殺者であることがバレてはいけないハラハラを感じつつ、領主の妻としての仕事をこなし、周囲に愛されていく彼女を応援せずにはいられません。
見目愛らしく、その体に毒を持つスズラン。暗殺者である彼女の過去は、まさにその秘められた毒といった感じでしょうか。でもその毒は、彼を守るそのためだけに使うと決意する彼女。愛らしくも凛々しいその姿はスズランのようと言って差し支えないと思いました。
実際にこの国が存在するように思える世界の作りこみに、気付けば没入しているという素晴らしい作品です。
展開にも緩急があり、飽きません。完結しているので一気読みもおすすめ!
戦時中の混乱に暗殺者として活躍していた主人公のサザは平和な時代の中、廃業を余儀なくされた。愉快な元暗殺者仲間の采配で彼女の次なる活躍は、まさかの領主の妻として。戦果で領主になった剣士ユタカの妻になったサザは、秘密を抱えながらも奮闘する。本作は恋愛、コメディーそしてファンタジーをいい塩梅で織り込んだ作品です。
26話までの読ませていただきましたが、設定からかなり面白いです。元暗殺者であることなど到底隠し切れない秘密だろうと思いながら、ハラハラわくわくと読み進めていけます。
個人的には時折見られるコメディー色が好きです。暗殺はもうしないと決心しながらも、商売道具を嫁入り道具と一緒に持ち込んでいたり、暗殺者仲間もなかなかに茶目っ気の効いた人達であったり。
この先サザはどのように領地やユタカの為に暗躍するのか、楽しみです。