ベトナムコーヒーが落ちるまで

作者 砂村かいり

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★★★ Excellent!!!

 本式のベトナムコーヒーは私もたまに飲む。しかし、本作はその甘味とは裏腹だ。主人公の恋人がブラック企業にいいように押し潰されているのは自明だろう。生真面目な若者を食い物にする、企業の名に値しないクズ組織。近年、ようやくそのクズさ加減にメスが入れられるようになった。そして、主人公の恋人も、クズに人生を捧げる愚かしさに気づいたようだ。最後の一文はそう確信している。

★★★ Excellent!!!

ベトナムコーヒーにつられて読み始めました。
胸がぎゅっとなるような、素敵な作品です。

言葉はこびが秀逸で、するっと心の中に入ってきて、思わず微笑んでしまうようなやわらかな言葉です。

読みながら、ベトナムコーヒーの香りが鼻先に掠めたような気がします。
この後の展開が気になる、良い終わり方でした。
私だったら、どうしただろう。

★★ Very Good!!

遠距離恋愛で会えない彼氏と、近くで優しくしてくれる男との間で揺れ動く主人公、というお話。
しかし心理描写がとても巧みで、色々と考えさせられる、まさに「ベトナムコーヒーのように深くて甘い」お話です。
余談ですがこのベトナムコーヒー。透明なカップに入れると、白と黒に分かれるんですよね。どちらかを迫られている暗喩になっていて、奥が深いなぁと思います。
さてさて、このお話の結末は?
私はこの終わり方が、一番しっくりくると思います。皆様も是非ご賞味あれ。