永黎 星雫々

推すことは生きること。 大袈裟だと自嘲も出来ぬくらい、 もうその沼の底はずっとずっと 深いところまであると いつからか自覚していたはず。 推しの存在は時に荒く爪を立て、 日常生活に…続きを読む

コーヒーにインスタントラーメン、 こうして羅列された日常が ラストの閃光へ繋がる小さな波紋の 伏線となっていて良かったです。 こんなに微かな恐怖がチクチクと刺す 作品には初めて出会…続きを読む

非常に短文でありながら、 この文字数のなかに凝縮された キーワードが戦慄を体現しています。 高い文章構成力を遺憾無く 発揮された作品だなと思いました。 眠れなくなりそうなので、 読…続きを読む

非常に狂気に満ちた作品ですが
芯に呼びかける主人公の脆さ、
愛を煮詰めて引き起こした畏怖。
息する間も与えない、
詩的な魅力を持つ作品でした。

言葉のリズムが音となり、
非常に歯切れよく描かれた
物語が並べられている作品です。
日常的なピースのなかで、
なにかが抜け落ちていることを
ふと想起させられました。

コーヒーの一滴一滴が 落ちてゆく、その短時間で 巡らされた想いのベクトル。 交錯していく片想いが 絡むことは縺れることであり、 答えを出させてくれないことが 恋の揺るがぬ強かさ。 …続きを読む

弾ける炭酸というよりは、
もう抜けてしまった微炭酸を
思わせる作品です。
青春は微炭酸だとおもう。
気付いた時には溶けていて、
それが泡だったと振り返る
そのもどかしさが美しい。

概念が分からなくなる作品。 私が持っている概念が正しいのか、 そうでないのか、わからなくなる。 小さな穴を埋めるようにして 紡がれていく愛の裏側で 少しずつなにかが綻ぶ気がする。 …続きを読む

ミストレスでは、"男"のみていた彼女の魅力が炙り出されるように形作られています。 ああ、こんな女性、いるよなあ…と思わせてから、かわいい男でひっくり返してくる"女"の儚さと危うさ。…続きを読む

BLといった類は読んだことが なかったのですが、鹿島さん独特の 流れるような文章の効果で違和感なく 読むことが出来ました。 嗅覚や味覚、そういった五感を 呼び覚ます丁寧な描写も素晴…続きを読む

壮大かつ秀麗、ファンタジックで 作り込まれたストーリー性が魅力。 かつ、細部まで拘ったスマートな 言葉選びも秀逸でした。 他作品も拝読しましたが、 重みのあるショートショートから …続きを読む

推しとクラスメイトになれるという 誰もが憧れるシチュエーション。 それを半妖と祓い屋という独特の キャラクターで表現された作品です。 心理が緻密に描かれており 楽しく読ませて頂きま…続きを読む