月龍伝説〜想望は時を越えて〜

作者 蒼河颯人

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★★★ Excellent!!!

龍族と人間、様々な種族が混在する世界。
結ばれることが決して許されない二人が出会ってしまった時、待ち受けるその運命とは。

まだ幼かった頃の主人公のアシュリンが、子供の龍、サミュエルを助けるシーンから始まります。
それから月日が経ち、再会することになり、二人は次第にこの大きな運命に飲み込まれて行き、己の切ない過去と共に突き進んでいく、異世界での恋愛ファンタジーです。
構成は3部に分かれており、現在、過去、そして未来へ繋がる完結編となっています。
切ない悲恋から、バトルシーン、ミステリーも散りばめられており、読んでいてハラハラドキドキ。
その分、ラストは想像以上のハッピーエンドで思わずガッツポーズをしたくなる結果が待っています。
本当によかったね、と……。
この壮絶で儚い雰囲気がこの文章内にもとても美しく描かれており、うっとりとしてしまう世界感がそこに広がっています。
切ない恋愛や、悲恋が好きな方、バトルファンタジーが好きな方にもにぜひ読んでほしい壮大な物語です。

★★★ Excellent!!!

人間と龍が住まう世界。人間の国に住むアシュリンは、幼い頃龍の子供を助ける。そのお礼にともらった月白珠(げっぱくじゅ)を肌身肌なさず持っていた彼女は、大人になってからかつての龍の子、サミュエルと再会する。
すっかり青年になったサミュエルと共に龍の住まう国、エウロスへ行ったアシュリンは、そこで自分の運命を知ることに──

美しい筆致で紡がれる世界観と、過去と現在を結ぶ悲恋。様々な要素が物語の魅力を引き立たせ、一口では語れない重厚な物語を紡いでいます。お互いに惹かれ合うアシュリンとサミュエルでしたが、かつて戦争をしてきた人間と龍族の間には根深い遺恨が残っており、彼らの婚姻に反対するものもいます。加えて近頃、純血の龍族が絡むと言われている謎の事件も起き始め、アシュリン達はその事件に巻き込まれてしまいます。

想い合う二人に立ち塞がる人間と龍族の問題。そして、アシュリンが持つ月白珠には、美しくも悲しい恋の物語が隠されていました。
この過去の恋物語もよく作り込まれており、過去の章を読んだ時は、それだけで一本の独立した物語を読みきったような満足感でした。

過去の悲恋が現在に繫がり、そして現在起きている事件の解決などすべてが収束していく最終章も見逃せません。
緊迫したバトルシーンもあり、読み応えは十分です。
ラストは大団円と言って良いほどのハッピーエンド。悲劇を乗り越えた後の幸福の素晴らしさを、ぜひこの作品を通して体感してみてほしいです。


※外伝ではアシュリンとサミュエルのその後、サミュエルの学生時代など本編と違ったテイストの彼らを楽しめますので、本編読了後はそちらも併せてお楽しみください。

★★★ Excellent!!!

切ない物語であることが強調されていたので、恋愛要素の強い物語かと思って読み進めたのですが、なるほど!そういうことか!と唸らされてしまいました。

国家間の物語や渦巻く策略、その中に残された純粋な想い、それを紡いでいく尊さを教えてくれた素晴らしい作品です!

文章ががっつり重めにあるのですが、語彙は誰でも分かりやすいもので、特に会話中の心情の動きが分かりやすくとても面白かったです。

★★★ Excellent!!!

 邂逅編、過去編、完結編の3つで構成されているこの作品。読後にはいったいいくつの物語を読んだのだろうという満足感です。

 かつては大きな戦いがあったけども、今は人間と龍族が共存する世界。主人公アシェリンが生きる時代では平和なはずでしたが、アシェリンと龍族のサミュエルが意図せず出会った時から運命はまるで待ち構えていたかのように動き始め。

 彼女が受け取った月白珠という宝珠の秘密を紐解きながら、過去に起こった出来事が心理描写と共に緻密に描かれていきます。

 平和の影に残り続ける傷、人間と龍族の問題、身分差などの社会問題を含みつつ、哀しくも美しい恋物語が編み上げられ、まるでこの世界が実在するかのような存在感は必見。

★★★ Excellent!!!

舞台は人間と龍が共存して暮らしている世界。
平和なこの世界で、一人の少女ととある少年が出会う。彼らの出会いにより世界は形を変え始めた……

幻想的で繊細な文章の中に、登場人物たちの心理描写が丁寧に描かれており、物語の中に入り込んで堪能しておりました。切なくて悲しいはずなのに、どこか温かい優しさを感じます。作者様の巧みな表現力と、根底にある人間の優しさを信じるが故でしょう。

素敵な物語に出会えて良かったと思います。
未読の方はぜひご一読を!おすすめです。

★★★ Excellent!!!

このレビューは『第二十章 優しい夢』まで読んだ段階で書きました。

ほんの数分の出来事に対しても、
深くまで描写を重ねていて、
登場人物を好きになれる機会がたっぷりあります。

舞台にはいつのまにか多くの人物が並んでいながら、
それぞれを区別できるまで知っておける。

総じて注目先の管理がお上手です。
見習います。

★★★ Excellent!!!

壮大かつ秀麗、ファンタジックで
作り込まれたストーリー性が魅力。
かつ、細部まで拘ったスマートな
言葉選びも秀逸でした。
他作品も拝読しましたが、
重みのあるショートショートから
こういった鋭さ溢れる長編まで
幅広く描かれるのが素晴らしいです。
完結おめでとうございます!

★★★ Excellent!!!

異種族同士のこれからの関わりも楽しみです。そして主人公達に秘められた過去の描写もこれからあるのかな?と思うとこれからも応援したい作品です。
個人的に好みのファンタジーです。

創作者目線で言うと、多彩なカタカナ語、特に食べ物の名前が素晴らしいと感じまさにハイファンタジーです。