武臣　賢

切り取られたポートレートのよう。小説としての技法からは少しはずれた、脚本のような作品。

恋愛感情は憧憬に置き換わる。その道筋が真実であるのならば、肯定し受け入れれば成就するだろう。結局のところ、それが異質を取り入れる好意であれば、異質さは意味を持ち、感情は制御から手放…続きを読む

これだけの結果を詳細にまとめるマメさも必要。継続は力なりって本当だと思います。励みになりますね。

複数異世界が交錯する設定がいい。まだ序盤までしか読んでないけど、葛藤や苦悩が待ち受けているのかな？

感覚が、男子のままなのがポイントでしょうか。テンポ良くお話は続いていきます。

あえて短編で綴ったという作者さんのあとがきがありますが、ぜひ長編で読みたい物語。詩的叙事詩が格調高く精密な文章で綴られます。

恋愛小説はリズムと距離感とタイミングだと思っている私ですが、とても調和の取れた作品です。没個性的な主人公が徐々に彩りに染まっていく流れがとても素敵な作品ですよ。

舞台となっている産業革命後が設定としてはポイントでしょうか。少年少女による復讐がメインテーマですが、スチームパンク的な暗い雰囲気は今のところなく、前向きな話の展開になっています。

幼なじみブーストに置いてけぼりにされた主人公がとった思わぬ行動。それはあまりにも盲目な、しかし大胆な作戦だった。ただしっておいてほしい、思い切った行動には大火傷もまたついて回る、か…続きを読む

とあるカフェで繰り広げられる何気ない日常と、魔法使いというアンビバレンツ。言葉の粒が揃って弾けるように、物語を奏でるのです。

虚無と倦怠感に流される日常。気がつけば何もかもが流れ、後悔さえ起こらない。無責任の先にある未来は少しだけ手が届かない。

オムニバス形式で、人の生死を意識させる物語が淡々と続きます。丁寧で完成度の高い文章、的確な情景描写がリアリティを掻き立てます。

現代を舞台にしたおとぎ話が、躍動感あふれる文章で綴られます。適正のない主人公がいかにして生き抜いていくのかプロットも気になるところです。

世界観と設定がとても素敵です。過酷な運命を暗示するかのような緊迫化のある文章が物語世界を引き立たてます。

格調高く、品のある文体が、幻想的な世界で際立ちます。生贄になる少女とたすける少女、二人の紐帯が幻を現実にひきずりこみます。

ご当地性をもりこみ、臨場感ある物語。今から少し前の構成になっています。陰陽道や術式、妖怪、怪異なども分かりやすく、それでいて説明臭くない文章で綴られています。

それぞれに思いを抱える少年少女たち。自分自身の悪いところがどうしても大きく見えてしまいがちな多感な年頃の心情がとても丁寧に綴られます。

好きになった女子と同じクラスで隣の席、恋は順調にスタートします。波乱はあるのでしょうか？　かなり独特な筆致で描かれた一直線スタイルのラブコメです。

博覧強記の著者が送る、きの向いたままに綴られる文章。難解な話しでも分かりやすく的確です。

どこか不器用な二人を結びつけてくれたのは小さくて元気なうさぎ。微妙な距離感やもどかしさを感じさせないのはその存在感です。少し切なくなりますね。

艱難辛苦汝を珠にす、若いうちの苦労を買ってでもしろ、あれって嘘ですから。

人は何を求めてさまようのか？　答えは物語の中に隠させれています。情緒的な表現が幻想世界を引き立たせます。

鯛の恩返しを組み込んだおとぎ話風でありながら、深く社会をえぐった文学作品です。人の集合体である以上、社会も人格を持ちますが、その懐はそう深くはないものなのだと思います。

浮き立つような文章が、そのまま主人公の心情に重なります。おそらく恋に発展するのでしょうが、二人の道はどう重なり縺れていくのでしょうか？

設定がおもしろいですね。勧善懲悪でもなく、冒険につきもののリスクも背中合わせ。まだ幼い少女、これから先、どうなるのでしょうか？

稠密な表現、選び尽くされた語彙の流れ、言葉少なに語られる世界、とても重厚な物語です。

一話あたり、一場面あたりが完結にまとめられていながら、設定要素が多く、読み応えがあります。万能ではなく弱さや脆さを見せる少年の姿が印象に残ります。これからの成長が待ち遠しい。

ゲーム設定が必要ないほどの説得力ある世界設定になっています。主人公の心理描写がほとんどなく、レリーフのような浮き彫り構造になっているようです。

完成された世界観、独特な言葉遣いが、一気に物語へと読者を誘います。謎めいた少女の奴隷少年との邂逅、そこに終末への布石があるのか、結末まで物語は進んでいきます。

一話あたり適当な分量、リズミカルな文章にちょっとシニカルな要素を加え、そこに作者の都合なんかも入ってきますが、ちゃんとラブコメになってますよ。

過酷な宿命を背負っと少年の物語。成長するにつれ、そのなぞが明らかになっていくのでしょう。キャラクター造形や設定も魅力的です。

臨場感溢れる表現、生き残ろうと必死の主人公の心情、そしてこれから訪れるであろう過酷な運命、主人公の未来に見えるものは……。

ここから先、ヤンデレが出てくるのでしょうか？　今はただただ可愛らしいやりとりの三姉妹です。テンポも良く一話あたりの文章量もコンパクトで読みやすいです。

緩急ある文章が物語世界を彩ります。今のところ魔王的なのは口調だけですが、どう展開するのでしょうか？

構築するのではなく、ただ模倣するだけの悲しみ。そこに人影はなく、たださまようだけ。

とても緻密な文章で、安定感があります。やや頽廃的な印象がありますが、高い描写力は必読です。設定もしっかり練り込めれていますよ。

結婚と恋愛の間で揺れる心、切ないですね。お互いの大切さって何なんでしょうかね？

蔑まれ者の転生物語。幼少から大きな力を得た主人公がどう成長してくのか楽しみですね。一話自体それほど長くなく、テンポもいいのでずんずん読み進められますよ。

丁寧な文体で綴られた王道ファンタジーです。しっかりとした設定と柔らかくも力強い文章が物語世界を彩ります。ご一読を。

異世界異種恋愛系でほのぼの進みますが、けっこう壁はあつい。しっかりした設定が魅力です。

コンプレックスをコンプレックスと感じさせない主人公のガッツが魅力的。躍動感溢れる描写が物語をもり立てます。

バニガールに誘われて、からの展開がなかなかにいい感じではないでしょうか？　孤独を感じ生活している高校生の心にも火が灯ります。恋のはじまりは唐突で、世界の終わりも突然なのでしょうか？

一人称主体でとても丁寧に描かれる物語です。基本的には成長譚ですが、その後ろ側には、込められたテーマが見え隠れいます。正統派ファンタジーがお好きなかたはぜひ。

伸び悩んでいる方も、そうでない方も読んでほしい。能力のどうしようもない差はたしかに存在するが、それがそんなに大きな溝なのだろうか？　読む評価する、それも能力だと思うんだ。

まだまだ序盤しか読んでませんが、テンポもよく、主人公も魅力的です。文章の端々に作者のセンスが光ります。学園恋愛モノで、先生と魔法使いの少女の物語ですが、先がきになるので、レビューこ…続きを読む

小粋で詩的な言葉で紡がれた、短いストーリー。主人公「アリス」は多分実在するし、喋る猫だってきっといる、に違いない。

作品ではなく、評価に行き詰まっている方はぜひ読んでほしい。書く楽しみと評価される喜びは当然別なのです。書いて終わりじゃもったいないですよね。

トラウマがスキルとなるという設定もさることながら、作者の語彙力に引き寄せラせます。語彙力というと難しいようですが、「言葉をよく知って、選んで使っている」といった感じでしょうか。 一…続きを読む

文芸部員の二人のやり取りでかわされるレビュー。読解力と表現力がなければ、難しい形式だと思う。ぜひどんどん進めてほしい作品。

ほんわかしたキャラクターが魅力的。でもそのほんわかとは裏腹に、お話はかなり硬派な印象を受けます。ミステリー要素を含んだ妖怪変異奇譚といった趣きでしょうか？　まだ途中までしか読み進め…続きを読む