平成中期~末期を舞台にした現代ファンタジーです。
歴史、妖、陰陽師など、和テイストの作品が好きな方に刺さる要素が凝縮されています。
上記の要素とは無関係な普通の生活を送っていたヒロインたちが事件に巻き込まれ、それをヒーローたちが助けるという、王道的なストーリー。
彼らがいてくれれば大丈夫だと思える安心感と、少しずつ成長してゆくヒロインたちの姿が、読み手を飽きさせません。
また、敵として出てくる人物や怪異たちも、日本に伝承されている、あるいは実在していたとされる各存在をモチーフにしているため、知っている人はより楽しめると思います。
加えて、創作怪談を元に創っている怪異もいるとのことで、オリジナリティも抜群です。
一つ注意があるとすれば、私と同じくホラー耐性の低い方は、心して読むようにしてください。
油断しているとビビり倒します(笑)
怪しい神社にお参りをしたら、名前を奪われてしまった主人公、通称はなびちゃん。
名前を多く呼ばれるであろうメインキャラが、名前を失ってしまうという切り口を新鮮に思いながら読み進めました。
怪異を追っている直文さんと協力することになるのですが、イケメンとひとつ屋根の下というシチュエーションにオカルトとは違ったドキドキ要素が取り入れられていて、いい味を出しています。
柘植矢さんみたいな怪異が今後も出てくると思うと、怖いもの見たさで気になります。
はなびちゃんの名前を奪ったものの正体は何なのか、名前は戻ってくるのか、序盤から読ませる力が強い作品だと思いました。
以上、1-1章読了時点のレビューとさせていただきます。
今後のご活躍も応援しております。
「1ー1章」まで読んだ感想です。
主人公の名前は■■■■。
文字化けではありません。彼女は不思議な存在に「名前を奪われた」のです。周りの人間は今まで通り彼女の名前を認識していますが、彼女自身だけは、自分の名前を呼ばれても書かれても認識できない、口に出そうとしても何と言ったらいいか分からない・・・。
もうこの時点で私の大好物です!このなんとも言えない不安になる不思議な感覚。ネット上の都市伝説系怖い話を読み漁っていた時を思い出します。そういうのが好きな人には刺さること間違いなしです。
続く話も、最初からかなり恐ろしい都市伝説に主人公が襲われます。都市伝説の紹介の回だけでも1本の作品を読んだ気になれます。
私はまだ序盤ですが、今後も様々な都市伝説や怪異が登場するようで、とても楽しみです。
怖い感じの話ばかりしていますが、主人公を守る男性との恋愛描写や、バトル要素もとても楽しめます。
ぜひ読んでみてください!
ひとことで説明するのは困難ですが、静岡県を舞台に、創作怪談から生まれる怪異事件を解決しつつ、前世から続く縁や友情を深めていく物語といったところでしょうか。
背後を気にしてしまうホラー要素、手に汗握るバトルシーン、胸キュン必至の恋愛要素等、見どころ満載な本作は、全メニューを制覇したくなる贅沢なビュッフェに似ているかもしれません。
そこかしこから平成の日本の夏の香りが立ち上る素敵な作品です。
少しノスタルジックな気分に浸ってみたい方、青春時代はガッツリ平成だったという方、忘れかけていたあの夏がここで見つかるかもしれません。
第三章まで拝読してのレビューとなります。
この作品は既に完結済みで、100万文字を超える大長編現代ファンタジーです!
日本人ならば聞いた事はあるであろう"怪異"。その怪異に巻き込まれた"少女"と、それに対抗する組織に所属する"半妖"の物語です。
この物語は、章が変わる毎にメインキャラも変わります。
もちろん前章のキャラも引き続き登場するので、キャラに対する愛着も増し、より物語に没頭することができます(*^^*)
私がこの物語を読む上で皆さまに申し上げておきたいのは、キャッチコピーに関してです。
【君を守る。ただそれだけ。】
これがこの物語のキャッチコピーです。
このキャッチコピーに込められた、儚くも尊い、悲しくも美しい少女と半妖の物語を、是非読んでみて下さい!!
そして最後に……恋愛小説が好きな方は絶対読んだ方が良いですよ( *´艸`)