Akira Clementi

　使い魔の猫の姿と、女執事の姿。二つを使い分けるファルナミアンが、うっとりため息をつきたくなるほど優雅です。そんな彼女を主人公に据えたこの物語の、なんと美しいこと。読めば読むほど世…続きを読む

　嘘しか口にできない嘘つき村で、殺人事件が起きた！ 　なぜか嘘つき村と気づかない刑事と、なんとかして気づいてもらおうとする村人たちのやりとりが悲しくも笑えてきます。どうにかして気づ…続きを読む

まさかの本編が存在しない番外編の短編集です。グイグイ興味をそそっておきながら、本編が存在しません。なんたること！ しかし細やかな設定や緻密な文章のおかげで、ないはずの本編…続きを読む

読了後に「おっしゃ書くか！」と言いたくなるほど元気な作品でした。 応援されている気分になれて元気が出ます。「私の作品なんて」と後ろ向きになってしまったときほど読んで欲しい。そ…続きを読む

田舎でのあるあるや、今では懐かしくなったお正月の過ごし方など、読んでいると「あったあった！」「分かるわー」とつい頷いてしまいました。 流しのお兄さんって、今でもいるんでしょ…続きを読む

よくないことと分かっていながらも、アーサーさんの魅力や彼が与えてくれた快適な暮らしに抗えない悟。その姿はとても人間的で、愛らしいです。 アーサーさんの危うい美しさに、私も魅…続きを読む

その徹底したクールさから『難攻不落の王子様』とのキャラ付けをされてしまった凪沙。しかし友人とゲームをしたり、ラノベを読んだりと、ごく普通の男子らしい一面ももっています。 そ…続きを読む

流麗な文章が切り取る情景はどれも印象的で、文字を追うほどにうっとりします。ずっとこの文章の世界に浸っていたいと思わせてくれました。

資料をまとめているだけでなく、参考文献が明記されています。おかげで読みながら「いやここでもしも……」と更に想像を広げて楽しむこともできました。

テンポのいいストーリーを盛り上げてくれるのは、個性豊かな登場人物たちの会話。もうとにかく面白くて、ぽんぽん読み進められました。
最強コラボのナイフ、好きです。

まさか両想いだとは思ってもいない先輩と後輩のやりとりは、「好き」といつ言葉が出る寸前のところをかすりまくっていて、読んでいてニヤニヤしてしまいます。 どちらから「好き」を言…続きを読む

悲しい旅立ちとなりましたが、やさぐれずに世界と向き合うガレスに好感が持てます。
じっくり落ち着いた文体の物語は、読んでいてとても心地よくて癒されました。

キョドるところがなんとも陰キャらしさを醸している丸喜。でもとても優しくて、その優しさがきっかけで朱莉と親しくなります。 少しずつ打ち解けていく様が可愛らしく、ほっこりしまし…続きを読む