まさかの本編が存在しない番外編の短編集です。グイグイ興味をそそっておきながら、本編が存在しません。なんたること！

しかし細やかな設定や緻密な文章のおかげで、ないはずの本編が朧気ながら見えてくるという体験ができます！　見える、見えるぞ……！

存在しない本編は架空の女性向け伝奇ゲームというだけあり、魅力的なイケメンが出てきます。私は断然諫早兄推し！ チャラい優等生とてもいい！
女性向けゲームの特徴としまして同性キャラの設定もしっかりしてるイメージがあるのですが、そこんところもばっちりです。

二次創作がしたくなる短編集、ぜひお読みください。

本編は何処ぞやとかそういうものは一旦置いておきまして。

緻密な情景の描写から壮大な設定まで。
さて、そんな番外編、どの話を読んでも無限の可能性を感じさせてくれる。これこそ、読めば分かるを体現しているのか！？読み進める度に本当に沸く沸くさせてもらえます！

キャラクターもキャラクターで学校に通うザ・学生、何処かから切り抜いたようで何処にも居ない。文化祭の回は文化祭実行委員をやっていた身として本当に楽しそうで何よりでした！♪───Ｏ（≧∇≦）Ｏ────♪

現状は架空の女性向け伝奇ゲームのスピンオフ集です。本編はない。
ですが、どの短編も(キャラクターの核心をわざと掴ませないようにされているとはいえ)主要キャラクターの強みや弱み、生きづらさがありありと描写されており、読み応えがあります。
このレビュアーは文章を読み慣れないのですが、描写が丁寧なので読む負担が少なかったです。

……ところでこの『文化祭：1』、1いうことは続きを期待しても良いのでしょうか？

切実に本編が欲しいけど何故か本編が存在しない番外編小説です。

文が読みやすく、長くてもスルッと読めてしまうのでオススメです！また、私は不思議な設定や魅力的なキャラクターに心を掴まれ、この小説の続きや本編が読んでみたいと思いました！

この素敵な小説を、ぜひ沢山の人に読んでもらいたいです！

本作品は、本編なしの先付けスピンアウトみたいな、著者のお名前と掛けて書けば、先付けで「チー」しちゃった感じの作品。というのも、ネタのメモ的な短編集のようなものなのですが、とても大いなる可能性、まぁ、役満の予感をさせるものとなっています。

前半は柔らかい文章のタッチかと思えば、後半はカチッとしたしっかりとした文章で筆者の筆致力の高さが窺い知れるというもの。

私の個人のオススメとしては、表題にも繋がる「露命を繋ぐ：空華のはなし」が特に人間の業を描いている感じで良いなと思いました。