作者さまのカクヨムコンテスト受賞後第一作。
「必ず嘘を吐く容疑者」という論理クイズで良く見るお題を大胆に小説化。
論理クイズの先入観を裏切るドタバタコメディで終始笑いっぱなしだし、スピードがある展開のぶん、理屈について考える時間は少ないけれど途中で難しくなって分からなくなることはなかったです。さすがの構成力! 安心して飛び込めます。
正直村というシンメトリーな存在の謎が、いきなりスケール大きく現れたところが一番つぼだったかも!
どこまで振り回してくれるんだろうとワクワクがピークに達したところで、主人公は生活感あるところでオチて、おかしかった!
カクヨムコンテスト受賞おめでとうございます!
書籍化、がんばってくださいっ!
「はい、俺が犯人です!」なんて〝嘘〟の自白をしてしまうところから始まる、〝嘘〟という要素から紡がれる物語……ギミック作りが堪らないほど上手!
村人全員が〝嘘つき〟に呪いの如く囚われてしまっているから、殺人事件にまつわるミステリーにもかかわらず、言動が非常に面白いのですよね……察しの悪い警部さんが良い味を出している。リアクションがツッコミ以上にボケを兼ねていて好き……(?)
それだけコミカルな笑いを誘う進行でありながら……真実が明かされる後編では、ミステリーの醍醐味である「衝撃の真実!」が見事に表現されているのが最大の驚き。
作者様のミステリー感性、秀逸すぎて毎回驚かされます……今回も、完全にやられました。
前編は面白おかしい描写も多くスラスラと読み進められて、後編で思い切り「謎解き!」の驚きでスパーンッと叩かれる……爽快感すらあるミステリー情緒!
『嘘』を巡って解き明かされる『真実』に、是非ともご一読いただき、この楽しさを共有できれば嬉しいです……オススメ致します!
ウソつきしかいない村で殺人事件発生!
犯人を捕らえるべく、警部がやって来た!
が、警部さんはこの村のことをあまり知らないご様子。
村人たちに聞き込みを始めるや、皆は我こそが犯人と主張。
真に受けた警部は村人全員を連行しようとする。
主人公・犬山清助はこの状況を打開しようと懸命に考えるが……。
ウソつきしかいない村の中で犯人を探す、というとんでもない設定からしてワクワクが止まりませんでした!
さらには、村人たちの生活風景や、警部とのやり取りは爆笑必至です!
しかし、それ以上の魅力が物語を突き進むとともに待ち構えております。
この超絶面白設定を逆手に取ったどんでん返しのロジック展開!
最後の最後には、村の歴史に深く関わる、とんでもないウソが明らかにとなります!
主人公に待ち受ける運命は果たして、天国か地獄か……!?
是非ともご一読下さい!!!
宇卒鬼村という村人が嘘しかつけない村で、殺人事件が起きる。
捜査にやってきた警察が「この件について、何か知っている方はいませんか?」と言うと、村人たちは自分が犯人だと次々に名乗りあげてしまう。
さあ、この状況でどうやって犯人を特定しようか……という内容。
嘘つきのパラドックスという題材をこれでもかと有効活用していて、終始圧倒されていました。
後半、正直村という村が出てくるのですが、その村の衝撃的な秘密が明らかになった時、その巧みな展開のさせ方に「うまい」と唸らされました。
序盤に張られた伏線が丁寧に回収されていて、どんでん返しも用意されている、作者の技術が詰まった素晴らしい作品です。
この作者の作品には驚かされてばかりですが、今回も驚愕させられました。是非読んでみてほしい作品です。
カヌレ先生……じゃなかった。主計先生の新作ですな。
「正直村、嘘つき村のジレンマ」
有名な思考問題がある。
Y字路があり、それはそれぞれ「正直村」と「嘘つき村」に続いており、
貴方は正直村を目指している。
しかし右か左か、どちらが「正直村」に続く道かはわからない。
Y字路の中央には、『案内人』がいる。
この案内人は、正直村、もしくは嘘つき村から来た人間であり、
貴方は
「右に行けば正直村ですか?」と聞くと、案内人は「そうです」と答える。
さて、貴方はこの案内人の言葉を信じられるだろうか?
……などという問題だが、当作品は「実際に『嘘つき村』があったとして、そこで殺人事件が起きてしまった。警察は犯人は誰だ?と聞くが村人のほとんどが『私が犯人だ』と答える。さて、警察はこの村人達を信じられるか? 」 というまさに思考問題のような物語だ。
それで……
これは本当に色々なところで言っているのですがこの先生の面白い特徴の一つ。
そういうシチュエーションになった時、『普通の人なら』主人公は警察にするんだと思うんです。
このカヌレ先生って方はそんなことしないんですね。ちゃあんと、『嘘つき村』の住民が主人公です。
村は『習慣村』らしく、村人達は日常会話から嘘しかつけないという面倒臭い体質になっており、主人公も警察に対し「私が犯人です!」と言ってしまう。
さて、このままでは主人公は冤罪でしょっ引かれてしまうわけだが、この局面を主人公はどう乗り切るのか……という話。
面白さ絶対補償のこちらの物語。是非、ご一読を。
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さて、
現在カヌレ先生の原稿の誤植チェック担当をさせていただいております私から、
今回も皆様に朗報がございます。
現在先生は、この物語を三十万字に達する長編にしようと挑戦なさっております!
その中の1エピソードを私から。
結局村から出ることにした主人公は、村の外1キロ県内で、死体と警察と鉢合わせてしまい、
重要参考人という名の容疑者として警察にしょっ引かれてしまうのですが、
なんと死体があった場所は、1キロ県内に「嘘つき村」「再興した正直村」「話を聞いてそうで聞いてないキャバ嬢村」「そもそも話が通じない奴村」「住民がケヴィンスペイシーのスペイシー村」の丁度中心にあり、合計6人の人間が同時に刑務所に連れていかれたのだ。
映画、ユージュアルサスペクツのように面通しを受ける容疑者達。
警察の「お前が犯人か?」という言葉に、
「俺が犯人だ!!」という主人公、
「僕は犯人じゃない」という正直村の人、
「どっちだろうねーキャハハ」というキャバ嬢、
ひたすらイラついて壁に唾を吐く、話が通じない奴
「私は知らない」というスペイシー!!
「犯人は(どうせ)貴様だなスペイシー!!」と、その胡散臭さと今まで演じてきた役柄的に結局スペイシーが犯人候補筆頭に!
しかし主人公はここで疑問を持つ。それは……
『この警察は、どの村の出身だ……?』 という疑問である。
果たして主人公はこの警察を信じられるのか!?
というミステリーを執筆中です!!!
先生の活躍にご期待ください!!