初美陽一

「雪」をテーマとした短編に、美しくも切ない恋物語。 　現実を生きる青年が、雪の化身のようなヒロインと紡いでいくドラマ。 　毎年冬にしか会えず、しかもそのたびに記憶が「解けてしまう…続きを読む

　日常のちょっとしたトラブルで始まる、エッセイ短編……900字弱のお話しで、まさかこうまで見事にオチをつけるなんて、面白すぎて驚きましたよ！？ 　特に秀逸なのは、タイトルやキャッ…続きを読む

　約2000文字の短編で、面白いキャラクターをしっかりと魅せて、話にきちんとオチを付ける構成、お見事！ 　同作者様は長編でも「思いもよらぬ視点」から物語を生み出されますが、短編で…続きを読む

　カクヨム作家様たちには、きっとそれぞれの創作論があり、執筆スタイル、物語づくりのこだわりがあるはず。 　この作品も、その創作論の一つで、個人的に推し作家様であることも手伝い……文…続きを読む

　読書中から読後感まで、ずっと「暖かい」気持ちが続く、ハートフルな物語です……！ 　不思議な友達との関係性が、誰もが子供の頃に「もしかすると見えていたかもしれない」とリアルな共感性…続きを読む

　異世界では無能と判断され追放された心優しい王子が、悪の総帥だった前世を思い出し……そこから始まる〝秘密結社〟作りが面白い！ 　同じく無能の烙印（Fランク）を押された仲間達の秘め…続きを読む

　まずこのインパクト抜群のタイトル、ド肝を抜かれることでしょう……しかし引いてしまって読まないのは、もったいない！ 　この作品に登場する「白雲　虎太郎（はくうん　こたろう）」は、間…続きを読む

　一見すると不良、でも実際には優しい「アンチャン」との出会いから展開されていく青春ドラマが、ほっこりと温かい作品でした。 「本当に強いってなんだ」と悩み、個性豊かな登場人物達との…続きを読む

　まず何より先に一言、すごく面白かったです！ 　和風ファンタジーとして、和の情緒あふれる文体や、各話タイトルの創意工夫。個人的に好きな雰囲気が盛りだくさんで、終始楽しませていただき…続きを読む

　文字数は1200字と少し。その短い物語の中で、何度も感情を揺さぶられる……。 　その感情の導線、巧みな表現に、心からグッと来ました。 　泣かせるお話かと思いきや、グワッと空気が…続きを読む

　異世界ファンタジーだからこそできる〝美少女・魔王ちゃん〟との同居ラブコメ……これぞ至高！ 　何しろ魔王ロレッタちゃんの可愛さが飛びぬけています。強さは世界最強クラスなのに、ちょっ…続きを読む

　基本的にはほのぼの、時としてライバル参詣者様（！？）とのデッドヒートが熱い、思った以上にメリハリに富んだ八十八ヶ所巡りが面白すぎる……！ 　旅日記風のエッセイとしても読みごたえ…続きを読む

　きっと詳しい方はそこまで多くないと思われる「レーシングカート」をテーマとした物語。作者様は専門的な知識があり、それが分かりやすく説明されているので、非常にとっつきやすいのが特徴！…続きを読む

　タイトルや概要でも触れられている通り、主人公アランは目的のため手段を選ばない男！　一話目からキレッキレな姿勢で、追放する側の勇者がド正論に思えて笑えてしまうなんて、新感覚ッ……こ…続きを読む

　ゾンビVSヤクザ！ 　フ〇ディVSジェ〇ソンやエイ〇アンVSプ〇デターなど、異種格闘技の如くクロスオーバーする夢の競演・対決モノが好きな私にとっては、かなり惹かれてしまうタイトル…続きを読む

　本当に作者様は「救ってあげたい」「守ってあげたい！」と思わせるヒロインの描き方がお上手！ 　理不尽な不遇にあっても揺るがぬ善性、懸命に耐え忍ぶ姿……序盤から過酷な境遇にあるほど、…続きを読む

　作者様の過去を綴ったエッセイながら、描写が鮮明で読んでいるだけで情景が目に浮かぶようでした。 　だからこそ何気ない日常はほのぼのエピソードとして楽しめて、ぶっ飛びエピソードは思わ…続きを読む

　なかなか大変ながらリアルな境遇の少年が主人公。 　そんな彼が凍える雪の日、昔情緒の溢れるおばあちゃんと出会い、救われるお話……これは尊い！ 　押し付けるような強引な親切では決し…続きを読む

　物語の開始時点ではおばあさんだったヒロインが、〝肉体が若返っていく〟という呪いを受けてしまい―― 　そんなインパクトのあるスタートから始まり、「常に肉体が逆行している」という特性…続きを読む

　実は最初、「新作だ！」とジャンルもタグも見ず「1話目から読む」を押して読み始めたのですが……良い意味でダマされて、面白かったです！ 　およそ鎖国が終わった頃の日本を彷彿させる「…続きを読む

　一つ一つのシーンを追いながら、映画中に張り巡らされている手法・技法の解説、視聴者を惹きこむ表現の分析……それが分かりやすく、丁寧に述べてくださっています。 　なるほど、確かに私…続きを読む

　テーマとなる〝めがね〟を通して、子供心の好奇心、初めての光景への戸惑い、それが丁寧に描かれていました。 　不器用おじいちゃんの優しさや、孫への愛情が、ほのぼのとした描写でスッと胸…続きを読む

　メガネに愛を注ぐ鈍感主人公と、クールな先輩ヒロインが可愛すぎるラブコメ――！ 「めがね」というお題の中、しっかりと「めがねラブコメへの期待」に応え、なおかつ800字ピタリに収め…続きを読む

　様々な名作における「脇役」「やられ役」にフォーカスしてピックアップする、面白い試み。 　普通ならサッと流してしまうようなキャラにも焦点があたり、「自分も注目してた～！」というキャ…続きを読む

　卒業シーズン（三月）という時期に描かれた、胸を切なく締め付け、なおかつ温かな想いが伝わってくるメッセージ。 　どうしようもない事情があって、やりきれない想いを抱えて歩んでいく〝…続きを読む

　KAC2024のお題で、あえての短編連作、三部作の三作目（完結編）。 　連作で別作品となっているからこそ、それぞれが印象深く、より強く胸に残る、美しい構成。 　この完結編では、…続きを読む

　同作者様の「三分一の伝説」から「三分一」くんが登場！ 　KAC2024の第3回「箱」という自由度の高いお題で、こうもトンチの利いた発想をして、見事なオチまでつけた物語を生み出すと…続きを読む

　同作者様の『透明な花と終わりに』の続編。 「どうしょうもなく恋をした」主人公・健太くんの心情が、これ以上ないほど鮮明に伝わってくる、青春の想い出。 　お世辞抜きで際立った文学的…続きを読む

「〇〇には三分以内にやらなければならないことがあった。」という書き出しで始めるというお題に――「三分という名前」（しかも実在！）の主人公「三分一」を持ってくるという、インパクトのあ…続きを読む

「三分以内にやらなければならないこと」というお題で、「幼馴染の結婚式の、友人代表のスピーチ」というセンスに、まずはグッと来させて頂いた拍手を！ 　そして「三分のスピーチ」を台詞表…続きを読む

　生真面目なヒーロー＆ヒロイン、二人の真摯な心根と姿勢は最初から最後まで応援したくなり、報われる瞬間の爽快感が極上の物語でした！ 　主な視点人物となる氷の公爵令嬢（書籍版では侯爵…続きを読む

　主人公・拓斗だけが持つ、絶対的な優位性――それは異世界帰りである彼だからこそ、現代日本にいきなり現れた異世界ダンジョンの知識があること！ 　やはり「主人公だけの特別性」は、読ませ…続きを読む

　とにかく抜群の爽快感と、主人公であるおっさんと実は美少女だったヒロインとの歳の差ラブコメが面白すぎて、読み進めるたびに驚かされる超・力作！ 　いわゆる〝ざまぁ〟系の見所としては…続きを読む

　今も何となくで息をしている私が、この作品に触れて、思わずにはいられなかったこと。 　自分はどれほど〝命を大切に思えているか〟〝命を大切にできているのか〟。 　悲しい出来事を、辛…続きを読む

　本物の「聖女」の力を持ちながら、〝偽〟として不当に扱われ続け、それでも心が穢されることがなかった……そんなヒロイン・エミリアは、果たして〝偽聖女〟でしょうか？ 　少なくとも私は…続きを読む

　戦争に赴く少年兵、もう一方では魔女の少女、別々の視点から丁寧な心理描写で描かれる、戦争への恐ろしい実感……。 　か・ら・の！　読めば驚かされること間違いナシの、驚天動地の展開！ …続きを読む

　やはり作者様は、他のカクヨム公開作品でもそうですが、情景描写が巧みで本当に読みやすいですね！ 　波打ち際を歩きながら探し物をする、その光景がしっかりと目に浮かびます♪ 　主人公…続きを読む

　いえもう本当に、学生時代に出会いたかった、と勉強が全く以て苦手だった私は思ってしまいます。 　特に中国の歴代王朝とか！　結構、暗記が求められる項目ですが、なかなか覚えられませんよ…続きを読む

　何と書けば良いのでしょう、「面白かった」「泣けた」、そんな言葉だけでは収まらず、なかなかレビューを書けなかった不甲斐なさとお恥ずかしさ、まずは陳謝いたします。 　涙と鼻水を拭きつ…続きを読む

　まず何より初めに、本当に「テンポが良い！」 　落語をご存知の方ならば、登場人物の台詞を追いながら、頭にしっかりと言葉が再生されるかと思います。 　落語にあまり詳しくなくとも大丈夫…続きを読む

　作中では登場人物というか、サブロウ先生（恐らく作者様の三郎の名前から）とカズマくんの、一問一答形式で考察が進むのでリズムが良く、飽きがきません。 　終始、テンポ良く面白く進むので…続きを読む

　お医者様の仕事、即ち医療行為の難度たるや、凡夫に過ぎない私には想像することしか出来ません……ただただ、困難であろう、難解であろう、と思うばかりです。 　この作品では「そんなお医者…続きを読む

　友達と一緒に無理をしたことは、あるでしょうか。 　運動にせよ、勉強にせよ、旅行など遊びにせよ……「別にしなくて良い無理」を、でも「せっかくだしな……」と、ついつい敢行しちゃう気持…続きを読む

　それがたとえ「魔王を倒す勇者＝未来の仇敵」であろうと……こんなに可愛くて色々と魅力的なお姉ちゃん勇者なら、好きになるしかない――！ 　 　魔王主人公が転生して、勇者ヒロインの弟に…続きを読む

　もう初めに書かせてください、すごい笑いましたし面白かったです。 　あらすじにもある通り「私の夫はど変態だった」――そこから怒涛の如く進行し、ぶっちぎる勢いで進行していく物語、ま…続きを読む

すらすらと、詩歌の流れるように連なる言葉遊びの心地よさ。 世辞の気持ちなど一切なく、本当に「読みながら口ずさんでしまう」リズム感の良さ……心にまさに沁み入る、不思議でありつつ何と…続きを読む

　タイトルにもなっている「おかん」様――とにかくパワフル！ 　台詞から感じる行動のパワフルさで、グイグイと腹筋を引っ張られ、笑いを持っていかれてしまいます。 　しかし本当に良い味を…続きを読む

　フォーミュラカーレース、モータースポーツ……そのジャンルについて、お恥ずかしい話ですが、私はほとんど知識がありません。 　でも、この作品は読めてしまう……それがどういうことなのか…続きを読む

　人間の理想の欲望を映し出すウィンドウ「にんげんホイホイ」が全人類の前に……そして自分の目の前にも現れたら、しかもその中に飛び込むことが出来たなら？ 　たとえ「飛び込めば、もう帰っ…続きを読む

まず何より、読み手に真っ直ぐ伝わってくる、心情描写の巧みさ。 今際の際に見るのは、「そこにいたい」と願って止まない場所、家族たちを臨む光景。 『境界線』にいる主人公から溢れ出したの…続きを読む