奇病『いばら病』のせいで、19歳から29歳までの十年間を眠り続けて過ごしてしまう……想像するだけで空恐ろしい、あまりに過酷な病から目覚めると……。
待っていたのは、過去に助けた「美少年→成長した美青年侯爵!」からの、体の芯から蕩けそうな、溺愛執着介護生活でした――!
いえもう本当、同作者様の作品は毎作、豊かな想像力からのバラエティに富んだ恋愛や溺愛が見どころ満載で、それぞれに個性の溢れる展開を描いてくださるので、一向に飽きがこない!
何より魅力的なヒーローとヒロインを描くのがお上手。特にヒロイン、今回でいうエルダ様も、「奇病による10年の眠り」という境遇も含め、いつも以上に応援したくなる御方です……。
ですがやはり、ヒロインを思わず応援したくなる、そして溺愛されるのも納得できるのは……「ヒロインの心根の清さ」を描くのが、本当に巧みだからこそ。
生まれなどに不遇をかこつ身でありながら、聖女のような善良さで人を救う……だからこそヒーローとなる存在から溺愛されるのが、心から納得できて沁み渡るわけです……!
それはもう、ヒーローにあたる年下侯爵も彼女を一途に愛しすぎて、ちょっぴり歪んじゃうのも理解できるほどに……でも「ちょっぴり歪んだ一途」って、すごい良いですよね……?(同意を求めるのココロ)
文章力も秀逸で、すらすらと読み進められるため、長編でも手が止まらないほど一気に読めてしまいます。勘違いとすれ違いのジリジリ感もまた、味わい深くなるスパイス。
甘やかな執着介護に、溺愛の文字通り、溺れてみませんか……?
是非ともご一読をおすすめ致します!