実在する土地を舞台に繰り広げられる大迫力の半妖絵巻
- ★★★ Excellent!!!
平成中期~末期を舞台にした現代ファンタジーです。
歴史、妖、陰陽師など、和テイストの作品が好きな方に刺さる要素が凝縮されています。
上記の要素とは無関係な普通の生活を送っていたヒロインたちが事件に巻き込まれ、それをヒーローたちが助けるという、王道的なストーリー。
彼らがいてくれれば大丈夫だと思える安心感と、少しずつ成長してゆくヒロインたちの姿が、読み手を飽きさせません。
また、敵として出てくる人物や怪異たちも、日本に伝承されている、あるいは実在していたとされる各存在をモチーフにしているため、知っている人はより楽しめると思います。
加えて、創作怪談を元に創っている怪異もいるとのことで、オリジナリティも抜群です。
一つ注意があるとすれば、私と同じくホラー耐性の低い方は、心して読むようにしてください。
油断しているとビビり倒します(笑)