概要
2011年 平成23年5月。
名無し事件が終えた後。向日葵少女の田中奈央は一人の男子生徒から告白を受けて呆然。理数系が苦手な奈央は高校生活勉強一筋で行く為、告白を断る予定。
翌日の登校時、怪談『時駆け狐』と仮面の男に遭遇。時駆け狐の力により、彼女は過去の葵区へタイムスリップしてしまう。
飛ばされた時代は江戸時代。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!名前を奪われた少女とそれを守るあやかしの物語
主人公は名前を奪われた少女。初っ端から不穏なエピソードに、心が鷲づかみにされました。
ただのイケメンあやかしとの同居ものかと思いきや、ホラー要素や謎、呪術要素もてんこ盛りで、ぐんぐんと引き込まれるように物語を読み進んでしまいます。
主人公を取り巻く登場人物たちは皆、個性的でとても魅力的。彼らのやりとりもいい味が出ていて、特に直文さんが真っ直ぐで、とても好感がもてます(しかも眉目秀麗!)
ホラー仕立てになっていますが、ただ怖いだけでなく、キュン要素も、コミカルな部分も盛りだくさんで、ホラーはちょっと苦手だなって方も楽しめる作品です! - ★★★ Excellent!!!感動と不思議が交差する、『平成之半妖物語 一幕』の魅力
『平成之半妖物語 一幕』の1-3章まで読み終えての感想です。
この物語は、名無しの少女が自分の名前を奪われたことから始まり、彼女が名前を取り戻すために奮闘する姿が感動的です。少女の内面の葛藤や不安がリアルに描かれており、共感できました。また、少女を守るために立ちはだかる直文という少年のキャラクターも魅力的で、彼の不思議な力や優しさに惹かれます。
物語の背景に夏の訪れと花火の季節があり、これが物語に季節感を与えています。花火の描写や祭りの雰囲気が鮮やかに描かれており、夏の楽しみを共有できる感覚を味わうことができました。
物語の謎解きや怪異の要素も魅力的で、次の章に期待が高まることから、全…続きを読む - ★★★ Excellent!!!怪異に彩られた、半妖と人間たちの壮大な恋の物語
この壮大な物語は、一人の少女が名前を奪われたことから始まります。
奪われた彼女の名前は黒塗りのような状態になり、見ることも、声に出すこともできません。そのため、周囲の人間関係はどこかぎこちないものに。
彼女の不幸は重なり、彼女は近所で発生する子供の行方不明事件に巻き込まれてしまいます。しかも、この事件、何やら不気味な怪談が絡んでいるようで……。
平成を舞台に不気味な怪談にまつわる事件が次々に起こる本作。
しかし、この作品の魅力はホラーだけではありません。
タイトルにあります「半妖」と人間たちの純愛物語、と言っても良いのではないか、と思うのです。それはもう、前世や時空を超える、壮大な愛…続きを読む