概要
閑静な住宅街にある喫茶フェアリーガーデン。
主人公の白菊は、このお店で働く女の子だ。
レトロな雰囲気の漂う店内。
実はこのお店には時折、不思議な依頼が舞い込んでくる。
それは不可視の存在とされる妖精に関係すること。
妖精を見ることができる少女の成長と再生の物語。
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【主な登場人物】
▼白瀬 白菊(しらせ しらぎく)
主人公の女の子。不登校の小学四年生。
記憶の一部を失っている。
▼瑠璃唐草(るりからくさ)
白菊に懐いている妖精の女の子。
▼烏丸 優夜(からすま ゆうや)
白菊を何かと気に掛けてくれる六年生の男の子。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!疼く傷跡も、苛む思い出も。癒えて向き合える時は来る。きっと。
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そんな女の子って、かわいいと思いませんか?
「こちら」と少し異なる並行世界。妖精や鬼、悪魔といった人ならざる存在が伝承やお伽噺でなく、見えざる隣人として当たり前に同居する世界。そんな世界の片隅で、「見えざる妖精を見る」目を持った小学生の女の子――白瀬 白菊は、そうした「かわいい」女の子です。
彼女と、彼女をとりまく人々――と、それから人ならざる存在の、ささやかな日常と、いくつかの事件のおはなし。時々…続きを読む - ★★ Very Good!!似ているようで違う妖精達の世界に入り込んだ小学生の女の子の成長物語
妖精が見える小学生女の子、そして常に側にいる天真爛漫(すぎる?)妖精。
不登校で周囲と交じり合うのが苦手な主人公ですが、一人称視点で読者に見えてくるのは実はツッコミ要素多めの彼女の思考。彼女を通して見える世界は妖精、もしくはその縁ある物であふれていて、新鮮で面白く、でも少し妖しくてコワイ部分も垣間見える、そんな世界。
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そんな世界と、その世界にある大きな流れに巻き込まれ、護られ、そして自身で立ち向かいながら、彼女が成長して行く、小さな女の子の物語です。
軽快な文章と、奥行きのある世界…続きを読む - ★★★ Excellent!!!可愛いからシリアスまで楽しめる、少女の成長物語!
可愛くも不思議な妖精を連れた少女の一人称によって語られる物語です。
初めこそ小四(約10歳)らしからぬ達観した語り口に違和感を覚えましたが、彼女が特殊な環境・状況に居ることや、現実の日本とは異なる世界観であることが判明するにつれ違和感は無くなりました。10歳の主人公が世界を旅する作品も多いですからね!
とにかくキャラクタが魅力的で、訪れた読者を優しく物語の中へ招き入れてくれます。人物の特徴やキャラ同士の繋がりが掴めたあたりで物語は少しずつ次の段階へ、核心へと近付いてゆく。そういった導線もお見事なので次々と先を読み進めたくなりますね!私も日々の更新が待ち遠しい作品の一つでした!
主人公や、彼女…続きを読む