第21話 やっぱり悪党ですぅ? 瑠璃唐草がやっつけるですぅ~!
「大丈夫ですか?」
倒れているお
その一方で、近づこうとした
どうやら、二人に
このお
「
とはルリ。
ううっ――とお
死んではいなかったようだ。まずは一安心。
「ワシは……いったい?」
目を覚ましたお
「
こんな場所を
お
優夜の着物姿も見てみたい――いや、違う。
お
「妖精? お嬢さんは
とお
ただの小娘だと馬鹿にされないのは助かる。
「
彼は私の『
「いつから『白菊の』になったのですぅ?」
とルリ。今は無視しよう。
優夜も
『
平たくて大きな岩があったので、イスの代わりにすることにした。
優夜に手伝ってもらい、お
「
とルリ。シュッシュッ――とシャドーボクシングのように
お
お
どうやら、お
昔、お
その女性というのが『人魚だった』という話だ。
当然のように、父親には反対され、二人は駆け落ちをする。
今みたく妖精との結婚は理解されていなかった時代のようだ。
「ワシが悪いんじゃ……」
とお
「やっぱり悪党ですぅ?
さっきからヤケに好戦的だ。良くない気を感じ取っているせいだろうか?
ただ、今は話がややこしくなるので、黙っていて欲しい。
どうやら、お
魔が差したのだろう。
兄たちの駆け落ちを助けるフリをして、その計画を父親に教えたらしい。
結果、お兄さんは捕まり、監禁されてしまう。
そして、女性は人魚ということで『不老長寿の薬』として、食べられてしまったようだ。
「確かに、人魚の肉を食べると不老長寿になるという話はあるけれど……」
と優夜。
「ひぃ~、瑠璃唐草は美味しくないのですぅ~」
そう言って、ルリは私の後ろに隠れた。
「それで
私の質問に――ああ――とお
どうやら、お
誰の入れ知恵か分からないけれど、
この
悪いモノを呼び込むための『呪具』だ。
以前、叔父さんが見せてくれた『悪魔のオルゴール』に似た気配を感じる。
こんな物にお
負の感情が集まっていて、良くないモノが生まれようとしている。
同時に呪いの力も強くなっていったようだ。
これが原因で、渚さんはこの土地に近寄れなかったのだろう。
ただ、今は呪いの力が弱まってきている。
きっと、叔父さんが
さっきの落雷といい、早々に戻って来ないことを考えると、手を打ってくれているはずだ。こんな物は、早く壊した方がいい。
でも、まずはお
「たぶん、人魚は殺されていません」
と私の言葉にお
「お兄さんは、どうされたのですか?」
もし、お兄さんが生きていたのなら、
弟のお
「亡くなったよ……」
海に飛び込んだと聞いている――とお
『自分が二人を死に追いやった』と思っているのだろう。
そう思い続けて生きて来たのだ。
恐らく、
心の隙を突かれ、後戻り出来ない状況へと追い込まれてしまう。
後はズルズルと落ちるだけ――
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