鯛の恩返しを組み込んだおとぎ話風でありながら、深く社会をえぐった文学作品です。人の集合体である以上、社会も人格を持ちますが、その懐はそう深くはないものなのだと思います。
少しずつですが、日々更新していく予定です。 出来るだけたくさんの物語を読んで、勉強できればと思っています。
読ませていただきました‼︎神話や民謡と同性カップルのそれを上手く重ね混ぜた素敵で苦悩のある物語でした。最終二人がどうなるのか、全く想像がつかずとりあえずバッドエンドでなくて本当によかったとホッ…続きを読む
同性愛がテーマということもあり、多方面へかなり繊細な配慮がなされた作品です。ジェンダーに関する問題は、現代においてもセンシティブなもの。古事記など神話や民俗学的な観点を絡め、人間から人魚へ、人魚から…続きを読む
レズビアンであることを苦に自殺したはずの幼馴染が人魚になっていた――そんな衝撃的な場面から物語が始まる。アウティング(本人の許可なく性のあり方を暴露すること)を軽い気持ちで行ってしまった朝井や、…続きを読む
本作の魅力を一言で表すのはとても難しいです。自殺した親友が人魚になるという、一見、ライトな昨今流行りの百合小説のような始まりですが、その奥にはとんでもないストーリーが潜んでいます。舞台となっ…続きを読む
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