ため息がでるほど、切なく美しい愛のお話

レズビアンであることを苦に自殺したはずの幼馴染が人魚になっていた――そんな衝撃的な場面から物語が始まる。

アウティング(本人の許可なく性のあり方を暴露すること)を軽い気持ちで行ってしまった朝井や、親の影響でどうしても同性愛を受け入れられない友美とのやり取りが心に響く。
傷つき、人が信じられなくなった香奈は、人魚と人間、どちらの姿で生きることを選択するのか。
美しい海の描写と、アウティングにより荒れている学校生活を確かな文章力で書き上げた珠玉の作品です。ぜひ、じっくりとお読みください。

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