愛された小道具たちの語る物語に引き込まれます

このお話に出てくるアンティークや小道具たちは、日本で例えるなら付喪神のような存在。
彼らの〝ささやかなひとりごと〟は、ときに温かく、ときに皮肉を効かせながら、フランスの歴史をも感じさせてくれます。

売れない画家のイーゼル。
恋をしたコーヒーミル。
作家の書斎机。
フランス人形の記憶。
閉店する店の懐中時計。

五つのオムニバス形式の極上の短編集。
読み始めた瞬間から、あなたも物語のなかへ引き込まれてしまうことでしょう。
ぜひ、この作品を読んで、幸せな時間を過ごしてください。



その他のおすすめレビュー

陽咲乃さんの他のおすすめレビュー601