蚤の市に並ぶ物たち

この作品は、さまざまな古道具の視点で描かれるオムニバスです。

古い道具には魂が宿るとはよく言ったものですが、本作では物言わぬはずの道具たちが静かに、でも雄弁に、人間たちを観察しています。

いろんな古道具が出てきますが、私は最初の章のイーゼルが好きでした。

落ち着いた語り口で進むストーリーに、すっと引き込まれること請け合いです。

その他のおすすめレビュー

櫂矢 真衣さんの他のおすすめレビュー83