概要
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外を出歩くのに防塵スーツで全身を覆わなければならない世の中でも、『純喫茶アポロ』はゆったり営業中。
少し前からこの店でバイトを始めたリンカには、クリスマスにやるべき大事なことがあるのですが……
穏やかなマスターと、賑やかな常連さんたちと、クリスマスまでの優しい時間を過ごす物語。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!Xmas直前! 純喫茶に集う人々の交流と少し不思議な出来事を追うSF☆
はじまりかたは、どこにでもある商店街のワンシーンで完全に油断。しばらく読み進めるうち、おかしな描写があると気づきました。この世界、なんだかおかしい。。。( ̄▽ ̄;)
そういえば、タイトルに『終末喫茶』とあるし、エピタイにも『20XX.12.1』とある。そうです。この物語は純喫茶を舞台にしたSFだったのです!(←ちゃんと、小説概要を読もう。わたし。)
防塵スーツがないと外を出歩けない世界で、主人公のリンカはアルバイトをはじめます。
純喫茶のマスターや常連客と交流し、彼らとの仲を深めていくリンカ。
クリスマス間近と言うこともあり、クリスマスを意識しつつ物語は進むのですが……
登場人物みんな、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!日々と共に、一歩ずつ前へと進む。その先にあるものとは。
塵芥毒が空を覆い、外を出歩くのに防塵スーツが必須となった世界。
そんな終末世界でも、人は一日一日を生き、生活を営み続けている。
それはここ、『純喫茶アポロ』においても同様で…。
主人公であるバイトのリンカ、柔らかな物腰のマスター。
この二人の視点から、このお話は綴られていきます。
お店の常連さんとの掛け合いや、美味しそうな料理。
穏やかに流れていくお店での日常の一方で、その合間に訪れるのはわずかな違和感。
それらに「おや?」と思いつつ、読み進めた先にあった真実とは。
足をとめ、立ち止まっても、時間は進み続けてしまう。
時に背中を押されるように、時に強く引かれるように進む日々を見送った先で…続きを読む - ★★★ Excellent!!!いわゆるデストピア世界、でも、ほんわか癒し系の物語です。
物語の舞台は、崩壊した世界で営業する『純喫茶アポロ』。
純喫茶といえば、やっぱりマスターです。その店のマスターの趣味が色濃く反映されてこそ、『純喫茶』と呼ぶに相応しい、なんて私は思っています。
この『純喫茶アポロ』もまさに、そんなお店。
世界が壊れ、防護服なくて外も歩けない、そんな非情な世界でも、チリリンとこの喫茶店の扉を開ければ、そこには、マスターと、そして、ふいに世界にあらわれたリンカがいてくれます。
ワンちゃんの散歩に防護服が必要なほどだけど。この喫茶店では、美味しいコーヒーが出迎えてくれます。
そして、世界に急にあらわれたリンカには大きな使命と秘密があります。
それ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!聖夜。毒の降る街に積もるのは清らかな想い
今から何十年も先の未来のお話。屋外を歩くには、宇宙服のような防毒機能付きのスーツを着用しなければ死んでしまう世界。
主人公『リンカ』は、そんな危うげな中で営業する喫茶店に勤める女性です。
個性的で、でもどこかで出会ったことのあるようなお客さんたち。
優しくて温かな空気を纏う、イケオジのマスター。
そういう喫茶店を、『リンカ』は愛しています。きっとこの世の誰よりも。
一日、一日。近づいてくるクリスマス。
『リンカ』は準備に余念がありません。必ずやらなくてはならないことがあるから。
次のクリスマスは一度しか来ないから。やり直しなんてできない、大切な約束だから……
***
と、物語を掻い摘…続きを読む - ★★★ Excellent!!!変わらぬ想いに、聖夜の祈りを――。
外は毒に侵された世界。人々は外を出歩くときには、宇宙服のようなものを着て出歩くようになった。建物に入る時は、風除室のような場所で宇宙服を脱いで入る。中ではいつも通りの穏やかな日常があった。
主人公の少女は、喫茶店でアルバイトを始めた。もうすぐクリスマスだ。主人公は喫茶店のマスターに許可をとって、クリスマスの飾りつけを行っていた。常連客達からの評判もいい。いつも明るく前向きな主人公は、妻を亡くして一年たった今でも心に傷を抱えるマスターの心をそっと癒してくれいていた。
喫茶店での仕事は楽しかった。個性的な常連客に愛され、提供するメニューの作り方を覚え、ささやかなクリスマスのお菓子のプレゼン…続きを読む - ★★★ Excellent!!!様変わりした世界でも人は暮らし、クリスマスは心躍る
塵芥毒が充満し、外を出歩くのに防塵スーツで全身を覆わなければならなくなった世界。
ですがそんな変わってしまった世の中でも、人々はそれなりに日常を送っています。
『純喫茶アポロ』もそのひとつ。その名の通り昔ながらの喫茶店といった落ち着いた雰囲気で、常連さんの憩いの場。
そこでバイトをはじめたリンカさんは、近づいているクリスマスに向けて準備開始。
そんな彼女には、実はある秘密があったのです。
大変そうな世界観でありながら、そこに生きる人たちは優しく、コーヒーを飲んだ時のような落ち着きと温かさをくれるようなお話。
大切な人と一緒に過ごすクリスマスの楽しさとワクワク感が伝わってきます。 - ★★★ Excellent!!!クリスマスに、素敵な奇跡を!
20XX年。
世界には有害な塵芥毒が充満していて、防塵スーツを着ないと外も出歩けないほど。
そんな暗めの世界観ですけど、本作は過酷な世界で生き残るためのサバイバル小説ではありません。
心暖まるヒューマンドラマです。
年の瀬迫る12月。
主人公のリンカがバイトしている『純喫茶アポロ』は、クリスマスに向けての準備が始まります。
世界がどう変わろうとも、クリスマスくらいは明るく楽しく過ごしたいですよね。
これは『純喫茶アポロ』のマスターや常連客が、楽しくクリスマスを過ごすための物語。
SFチックな世界観と、昭和レトロを感じさせる純喫茶が妙にマッチしているのですよ!
過酷な世界で暮らす人たちが送…続きを読む