概要
教科書の版元は光村図書さんですが、各作品のストーリーの要約も書いておりますので、違う教科書で学んだ方もぜひ覗いてください。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!こういう読者に、私もなりたい。
本作はタイトル通り、国語の教科書でおなじみの名作の感想集です。
タイトルの懐かしさにひかれて、読み始めた本作。
作者様の深い感想に、共感したり、新たな気づきを得たり……素敵な時間を過ごせました。
なにより、作者様の物語に向ける目線が優しくて、とても素敵だなぁ、と思いました。
物語を書いたり、絵を描いたり、創作には人柄が出るとは聞きますが。
その作品の鑑賞のしかた――もとい「その作品から何かを受け取る力」といいましょうか――にも、人柄がでるのかもしれない。
本作を読んでそんなことを考えました。
素敵な作品を書くことも素晴らしいですが、この作者様のような素敵な読者にもなりたいな、なん…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あなたの胸の中で、学び舎の記憶とともに呼び覚まされる感想文
小学校のときは音読の宿題があり、母に読み聞かせてはコメントを書いてもらっていました。その音読があったからこそ記憶に残っている物語、悲しい気持ちでいっぱいになって泣かされた物語。六年間のうちに出会ったたくさんの物語は、未だに覚えています。
本作はそんな子どもの音読がきっかけで、小学校の教科書に載る作品を読み直したお母さんによる感想文です。
ピックアップされた名作十作品の要約と、大人になったからこそ分かる見方・感じ方。読者も改めて読み直したくなる感想文なので、子どものころは嫌々読んでいた方も面白さに気づけるかもしれません。
お子さんがいる方は、教科書を借りて熟読したくなってしまうかも? - ★★★ Excellent!!!教科書で読んだ作品の数々。それを大人として読んだ素敵な感想文です
小学生のころ、ふいっと読み捨てた(すみません、それは私です)
国語の教科書にあった物語。
大人になって読めば、また違った感想を覚えるかもしれません。
この作品は、そんな懐かしい物語を、まさに大人目線で書かれています。
懐かしい物語の数々は、たとえば、「スイミー」とか「スーホの白い馬」とか、「ごんぎつね」とか……。
作者さまは、物語の影に隠れた、小学生の頃にはわからなかった不条理や
大人だからこそわかる優しさを、そのなかに発見していきます。
これはまさに大人の『読書感想文』。さくさくと読みやすく、とても面白いですから、どうぞお読みください。 - ★★★ Excellent!!!名作はいくつになって読んでも名作なり
トップの概要にある通り、小学校の教科書に載っているお話を大人になった今、改めて読んでみようという企画もののようなエッセイですね。どれも有名な絵本のお話だったりするので、いわば絵本のレビュー集という趣があります。
そこで、ちょいと作者さんのアカウントを探らせていただいたところ(ハッキングしたわけではない)、これまでカクヨムで投稿したレビューコメントの数が、え?350件だと?す、筋金入りだ……。そりゃレビューもうめぇはずだわ……というわけで、非常に魅力的な言葉で「大人」の感想文が読めるんですね。
「ちいちゃんのかげおくり」では、お子さんの音読を聞いた際のエピソード(笑いました)なんかも披露さ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!私たちはちゃんと出会っていた、あの名作たちに
昔読んだ本を年月を経て読み直したら感じ方が変わってたり、感動のポイントが以前と違うという経験を何度もしてきたはずなのに、かつて小学校の国語の授業で読んだ物語をもう一度読み直すという事を今まで全く考えた事がなかったので、まずはその着眼点に敬服しました。
簡単なあらすじと、それに対する感想というシンプルな構成でまとめられていますが、かつて自分が学んだ頃の感覚と、今現在の感じ方を同時に味わえ、読み物としてとても楽しめました。
懐かしいというノスタルジックな気持ちだけではなく、あの頃は気づけなかった後世に伝わって行く作品の魅力を再発見出来、出会っていたことすら忘れていた名作の存在を思い出させ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!大切なことを、知っていた。
著者、「名作」たちのすばらしさはもとより、これを伝えようと選んでくれた、教科書の選者の方にも感謝の思いです。
そして、思い出させてくれた、この作品へ。
こちらは現在小学生のお子様の教科書に掲載されていたお話とのこと。
何十年経っても、時を超えて掲載され続けている、ということ きっと色々な視点はあると思いますが、変わらないこと、それも大切なことのように感じます。
つくられた、それが心を育み、伝えられていくことへも感動します。
この「感想文」の作品も、要約、視点にしみじみはっとして、大切なことを思い出すように、何度も涙にじみました。
つくられた、だけでなく、つたえられた、その両方で物語…続きを読む - ★★★ Excellent!!!懐かしさと、発見。
教科書を保護者に読み聞かせる宿題が小学生の頃あったな――そんなことさえ私は忘れていました。あまりなかったか、それともまともにやらなかったかのかもしれません。
著者は、自身の子供の音読を聴きながら気づきます――子供の頃に習った作品が多く収録されていることに。『ごんぎつね』といった古くから載っているもの、『スイミー』など誰もが知るもの――。それらを紹介しつつ、大人になった今、新たな視点から物語を観ようというのが本エッセイです。
私自身、本エッセイによって数々の懐かしさ――そして発見に出会いました。取り上げられた作品に対する解説は、著者の高い観察眼と鑑賞能力を窺わせます。作品に対する愛情を感じ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!子どもの頃に出会ったあの話を、大人のいま読んでみる
こちらは光村図書の国語の教科書に載っていたお話を大人になったいま読んでみたら――、という感想です。
こういうお話に限らず何事もそうだと思うのですが、子どもの頃はわからなかったことも、大人になってから読んでみたら内容がスッと頭に入ってきたり、その逆で、あの時はすごくいいお話だと思ったのに、大人になってからは「ちょっとそれどうなの」と眉をしかめてしまったり、ってこと、よくあるのではないのでしょうか。
私なんかはドラえもんがそうです。昔は夢があって面白くて、のび太君って馬鹿だなぁって思いつつもドラえもんが助けてくれるから安心!みたいに思っていたのに、大人になってからは、すぐに調子に乗るのび太君…続きを読む