不二原光菓

　大悪魔フロイト、彼はエクソシストと対峙するために地上に降臨した。 　悪魔が起こした事件を、悪魔のものと思わせないために彼は一つの妙案を見出した。はずだったが。 　どんでん返し、に…続きを読む

　数字に身分があるという設定が面白かったです。 　0とか1、∞は、神扱い。 　そして、素数は貴族。 　少数や分数は半端もの……。 　しかし、彼らは立ち上がった。 　果たして彼らは革…続きを読む

　人間の記憶をデジタル標本として抽出・保存・閲覧することが可能になっている未来。　記憶の標本が置かれている施設の管理者である時任璃空（りく）は、ある日ふと閲覧した他人の記憶の中に自…続きを読む

　首都パキアと宿泊街アリエを結ぶ小さな町モスヘティア。なぜかパキアに行くとモスヘティアの夢を見てしまう奇妙な場所。 　さまざまな症例が集められて列挙されていく。不思議な夢、現実とか…続きを読む

　夜逃げか、略奪か♡♡♡
　の、冒頭からなんだか様相が変わってきて……

　突き抜けた恋慕がすさまじい描写で迫ってきます。

　

　唐突に未来にタイムスリップした早川さんは、無精ひげで白衣を着た技術者の不二さんに引き渡される。彼のおかげでやっと自分の時間に帰ってきた早川さんだが、なぜか不二さんが付いてきた！ …続きを読む

　エアとミューイの交流に心が温まります。
　そして予想外の展開、そして結果に驚きました。感動的なラストでした。

　宇宙で運送業を営むゲンゾウの船に密航したのは、幼馴染のエレナだった。二人には過去に違法な実験の治験者としてある施設で育てられていた過去があった。 　すんなりと頭に滑り込んでくる…続きを読む

　つっぱり系ルビと、登場人物たちの（今となっては）絶滅危惧種的反応に笑いました。
　元気なつっぱり君たちのコメディ、読んでいて爽快でした。

　「未知」を存分に生かした斬新な切り口のＳＦ。これ、どうして未来が変わらないの、変えないの？　と思っていたけど、なるほど。お見事です！！！
　いい奴だなあ、お前……（涙声）

　管理社会の未来。自然のある場所は国立公園にされて保全され、小学校は小型偵察機によるやや行き過ぎかと思うくらい厳重な警備が行われている。 　ある事件で自己嫌悪に陥ってしまった少年は…続きを読む

　美青年の二人と対等な友達付き合いができる運動神経の良い男前の彼女。それぞれにモテる三人だが、その友情がいつしか……。 　いや、うらやましいくらい甘酸っぱい展開だけど、当事者はみん…続きを読む

　主人公が、父親の蕎麦の味を進化させるために出した答え。 　数値で表すとするなら、それは「7+i」であった。 　数学的な言葉は出てきますが、知らなくてもストーリーは十分楽しめます…続きを読む

冬季を前にした最後の列車でやってきた彼。迎える彼女。 テーブルに並ぶあたたかな食事に二人の笑顔が見えるようでした。 描写が丁寧で情景が目に浮かびます。そしてところどころ差し込まれる…続きを読む

着想がとても面白かった。
突如消えてしまった「漢字」その混乱に漢字ユーザーたちは耐えられるのか？
読んでいると漢字がいとおしくなる一作でした。（本当に、漢字がないと読みにくい）

　すごーく、面白かった！　 　薄幸で健気な主人公の前にあらわれたのは、宇宙侵略を目的とするイカとタコ。 「生きているイカとタコがパック寿司のプラスチックケースの上に乗って」 　この…続きを読む

確かになあ。ベースにした話よりも面白くしてしまったら、それは……。
コメディ調なのにいろいろ考えさせられる話でした。

価値のない人間には、価値のある人間の脳を移植をされる未来。
自己を失いつつある主人公の脳裏には家族の思い出が……。

地球の侵略をもくろみ、生態を調査中の疑似家族。 大佐である咲良は、超人的な力を持ったサンタクロースの調査を命じる。 家族の間の会話が軍隊式なのが笑えます。 侵略目的で地球人の生態…続きを読む

自己評価が低いドジっ子凄腕ガチムチボディって、惚れるしかないでしょう。 主人公のマキちゃんのアクション、かっこよすぎます。 「マキパイ！マキパイ」に吹き出してしまいましたが、マジ共…続きを読む

　ダンジョンでつくる飯がおいしそう。
　最強少女の食べっぷりも良し（味覚ゼロなのに！？）
　それにしても彼の「皆が少しでも元気に」という思いやり【治癒】が隠し味って、素敵！

　これは独創的■
　ひたすら突っ走っているところが清々しいです■

　最初あぜんとした。 　読者である自分と決して同じ方向は向いてくれないが、登場するひらがなたちは、彼ら独自の視点を持ちながらまっすぐに突き進んでいる、いや突き抜けている。 　そのす…続きを読む

なんて素敵な物語。 ディストピアに取り残された人々の日常が、寂しいながらもあったかくてほほえましい♡ 主人公のボクが小さな冒険で出会った人々との交流がまた味があって良かったです。 …続きを読む

　*検閲済み*の目隠しがされた文書から始まる不穏な冒頭。 　いったい何を目的に子供たちは時の止まった空間に閉じ込めらているのか。 　戯れる子供たちのほほえましい会話とはうらはらに、…続きを読む

な、なぜ信楽焼のタヌキなんだっ！？

出てくる小道具や突っ込みが面白い！　
ライトに笑えるお仕事コメディ。

　二人称の小説ってあまり読まないので新鮮でした。
　相手の言葉によって、徐々にこの世界の形が表れてくるのがとっても斬新でした。

　少女の不思議な日常がコミカルに描かれるが、その背景にはとんでもないディストピアが。逃亡船の墜落ショーや、学校で「人肉食は禁止されています」と明るく通達される食料欠乏の世界。 　と…続きを読む

　鳥になる日を夢見て訓練を続ける子供たち。 　しかし、タマコだけは訓練を受けることが許されず、また自分を拾った親からも酷い扱いを受けていた。 　しかし、彼女にはほかの子にはない出自…続きを読む

　怪獣が暴れまわるシーンは、キタキタ感があって秀逸でした。
　そして彼女との甘酸っぱい回想シーンがまた素敵。
　読んだ後には、心の中にいろいろな感情が渦巻きました……。

　いやーー、短歌がこんなパワーを持たされるなんて。発想の斬新さにびっくりです。
　個々の短歌と、それを選んだ意味が面白かった～～。

　ディストピアと化したカワサキと、そこにうごめく特異廃棄物たち。 　ちょっとアウトローな主人公賤ヶ岳の軽妙な語り口が、世界観と相まって独特の雰囲気を醸し出す。疾走感のあるストーリー…続きを読む

VRMMOを毎日のようにプレイしている主人公。
しかし、彼はゲーム内である通知を見つけてしまう――。

　水の失われた世界。水がなくても生きられるように進化した「砂人」 　砂を食べれば生きてはいける。 　だが、外への思いを駆り立てられたエドとアンは水を求めて旅立つ。 　好奇心に満ちた…続きを読む

　よくあるバーチャルリアリティものかと思えば、なんだかそうじゃなさそうな展開。 　この話はいったいどこに向かってどこに帰着するんだ！？　「中」を読んでも？？？ 　芳醇な文体と会話に…続きを読む

　モキュメンタリーの形式をとっていて、サクサク読めます。 　というか読みだしたらやめられない。 　おみくじの答え合わせが、いろいろな方法であかされるので面白いです。 　それにしても…続きを読む